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哺乳類の末梢組織における概日時計のグルコース応答

研究課題

研究課題/領域番号 16770091
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 機能生物化学
研究機関東京大学

研究代表者

広田 毅 (廣田 毅)  東京大学, 大学院・理学系研究科, 研究拠点形成特任教員 (50372412)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード概日時計 / 位相シフト機構 / rat-1細胞 / グルコース / Tieg1遺伝子 / Per1遺伝子 / Bmal1遺伝子 / 転写調節
研究概要

交付申請書に記載した研究実施計画に沿って研究を行い、下記の成果を得た。
TIEG1蛋白質の部分配列を有する抗原蛋白質を作製し、ウサギに免疫した。得られた抗血清をアフィニティー精製し、抗TIEG1抗体とした。この抗体を用いてウエスタンブロット解析した結果、TIEG1は主に核内に存在する約65kDaの蛋白質で、rat-1細胞における発現量はグルコース刺激によって急速に上昇することが判明した。TIEG1蛋白質量はグルコース投与の2時間後にピークに達し、これはTieg1 mRNAのピークから約1時間遅れていたものの、mRNAと蛋白質の発現プロファイルが互いに似ていたことから、TIEG1蛋白質の合成・分解は比較的速いと考えられた。さらに、生体内においてもTIEG1が時計入力因子として働く可能性を検証するため、マウスを2日間絶食させた後に餌を2時間与え、摂食が肝臓におけるTIEG1蛋白質量に与える効果を解析した。その結果、餌を与えた場合は絶食を続けた場合と比べ、TIEG1蛋白質量が有意に上昇することがわかった。一方、Per1およびBmal1遺伝子の発現量は摂食によって低下したことから、TIEG1は生体内においてもPer1・Bmal1遺伝子の抑制因子として時計入力に関与すると考えられた。
以上の解析と並行して、時計蛋白質E4BP4およびCRY2のリン酸化動態を解析した。ニワトリE4BP4のSer182およびマウスCRY2のSer557のリン酸化は、各蛋白質のプロテアソームを介した分解を導く。本研究では、Ser182リン酸化型のE4BP4に対する抗体を作製し、ニワトリ松果体においてSer182がリン酸化されていることを見出すとともに、Ser557リン酸化型のCRY2に対する抗体を用い、マウスの肝臓だけでなく視交叉上核においてもSer557のリン酸化量が顕著な概日リズムを示すことを明らかにした。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2006 2005 2004

すべて 雑誌論文 (4件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Phosphorylation of mCRY2 at Ser557 in the hypothalamic suprachiasmatic nucleus of the mouse2006

    • 著者名/発表者名
      Nobuhiro Kurabayashi
    • 雑誌名

      Chronobiology International 23・1(印刷中)

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 時計タンパク質の多段階リン酸化2006

    • 著者名/発表者名
      広田 毅
    • 雑誌名

      実験医学 24・4

      ページ: 452-459

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Ser-557-phosphorylated mCRY2 is degraded upon synergistic phosphorylation by glycogen synthase kinase-3β2005

    • 著者名/発表者名
      Yuko Harada
    • 雑誌名

      Journal of Biological Chemistry 280・36

      ページ: 31714-31721

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Resetting mechanism of central and peripheral circadian clocks in mammals2004

    • 著者名/発表者名
      Tsuyoshi Hirota
    • 雑誌名

      Zoological Science 21・4

      ページ: 359-368

    • NAID

      110006282406

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [図書] 「時間生物学事典(石田直理雄、本間研一 編)」の「血清ショック」の項を執筆2006

    • 著者名/発表者名
      広田 毅
    • 出版者
      朝倉書店(印刷中)
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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