研究課題/領域番号 |
16770097
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
末武 勲 大阪大学, 蛋白質研究所, 助教授 (80304054)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | DNA methyl transferase / Dnmt3 / nucleosome / DNA methylation / DNA methyltransferase / Dnmt1 / Dnmt3a / Dnmt3b / Dnmt3L |
研究概要 |
遺伝子発現制御機構の一つとして、DNAの塩基配列情報に依存しない機構が存在する。その機構が生理的に重要であるということが、近年明らかとなってきている。このエピジェネティックな遺伝子情報の発現制御には、DNAのシトシン塩基のメチル化修飾や、細胞核内でDNAがヒストン蛋白質8量体の周りに巻きついた高次構造(ヌクレオソーム)の構造変化が重要な役割を果たしている。私は、ゲノムDNAにメチル化修飾を導入する機構に関する研究を、生化学的手法を用いて行った。 DNA上に新規にメチル化模様を書き込む酵素として(DNA methyl transferase)Dnmt3aとDnmt3bがある。これらの酵素は、遺伝的解析から、生理的に重要な役割を果たし、Dnmt3aとDnmt3bのメチル化する部位はゲノム上で異なることが分かっている。しかしながら、私たちは、裸のDNAを基質とした精製Dnmt3a及びDnmt3bを用いた解析をこれまで行なってきたが、Dnmt3aとDnmt3bの間に酵素学的性質に差を見出すことができなかった。そこで、本研究計画過程において、基質をより生理的に近いヌクレオソーム構造に変更し、in vitroでそれらの酵素学的な性質を調べた。その結果、Dnmt3bはヒストン8量体の上に存在するDNAをメチル化したのに対し、Dnmt3aはほとんどメチル化できないことを見出し、Dnmt3aとDnmt3bの生化学的な違いを初めて記載することができた。
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