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SUMO化・脱SUMO化によるタンパク質の局在および機能変換機構の網羅的解析

研究課題

研究課題/領域番号 16770157
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 細胞生物学
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

荒井 律子  独立行政法人理化学研究所, 吉田化学遺伝学研究室, 協力研究員 (10342742)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードSUMO / 翻訳後修飾 / 分裂酵母 / タンパク質局在
研究概要

所属研究室において共同研究として行ってきた分裂酵母のlocalizome(全遺伝子産物の細胞内局在決定)がほぼ完了し、局在情報のデータベース化および集計・比較解析もほぼ終了するに至った。約5000の分裂酵母遺伝子産物のうち、これまでに局在報告があるものは20%に満たなかったのであるが、本研究ではさらに70%以上の遺伝子産物について新たに局在を明らかにした。また局在観察を単純に網羅的に行うに留まらず、共局在観察や遺伝子産物の発現レベル調節を取り入れた観察を集中して行ってきたため、さらなる詳細情報を追加することができた。本データベースは、タンパク質局在変化の解析に広く応用できるものと思われる。
SUMO(small ubiquitin-related modifier)は低分子量の翻訳後修飾タンパク質であり、標的タンパク質と共有結合することにより、そのタンパク質の局在や機能を制御していると考えられている。分裂酵母のSUMO、SUMO化酵素および脱SUMO化酵素欠損株を作成し表現型観察を行った結果、DNA合成・修復、核分裂、細胞壁形成、核-細胞質間輸送にSUMO化が関与していることが確認された。また分裂酵母において、SUMOは核、核内ドットおよび動物細胞の中心体に相当するspindle pole body(SPB)に局在する。Localizomeにより、約500の遺伝子産物が核、約260が核内ドット、約160がSPBに局在することが分かった。これらの遺伝子産物のSUMO化・脱SUMO化欠損株における局在異常を解析し、さらにSUMOの標的であるかどうかを検討することにより、SUMO化タンパク質の局在変化を介した、様々な細胞内過程の調節機構を包括的に理解することが可能であると思われる。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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