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ホヤ類の受精時における自己・非自己識別の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 16770159
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 発生生物学
研究機関名古屋大学

研究代表者

原田 淑人  名古屋大学, 理学研究科, 助手 (50362223)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードマボヤ / カタユウレイボヤ / 受精 / 自己・非自己識別 / HrVC70 / 酵母ツーハイブリッド法 / GSTプルダウン法 / ファーウエスタン法 / 遺伝学 / 1塩基多型
研究概要

ホヤ類は雌雄同体で精子と卵を同時に放出するが、マボヤやカタユウレイボヤといった種では自家受精は回避されている。マボヤ卵の卵黄膜に存在する精子受容体タンパク質HrVC70は12回のEGF様繰り返し配列からなり、卵が自家精子と他家精子を区別する上ではたらく識別分子の有力候補である。
1 昨年度、我々はHrVC70と相互作用する分子の探索を酵母ツーハイブリッド法によって行い、いくつかの陽性クローンを得た。それらのうち、HrVC70と構造が似た2つの関連遺伝子をHrVLP-1、-2、長大なレクチン様ドメインを有するプロテアーゼ遺伝子をHrTTSP-1とそれぞれ命名した。今年度はこれらのmRNAの全長配列を決定した。またこれらの翻訳産物が確かにHrVC70と結合することをGSTプルダウン法で確認した。また転写産物の空間的発現パターンの解析も行った。
2 精子受容体であるHrVC70と相互作用するリガンド分子の探索をファーウエスタン法により行い、その結果得られた精子膜タンパク質をHrUrabinと命名した。我々はHrUrabinのmRNAおよびゲノム構造の解析を行い、転写産物の空間的発現パターンの解析も行った。また、HrUrabinに対するポリクローナル抗体を作製し、この分子が受精時に重要な役割を果たすことを示した。さらにHrUrabinのアミノ酸配列の個体間での多型現象も調べたが、多型はHrVC70ほど顕著ではなかった。
3 カタユウレイボヤにおける自己非自己識別機構について調べるために、マボヤからHrVC70を単離した時と同様の条件でカタユウレイボヤの卵黄膜を処理して得られた分子のアミノ酸配列を決定した。その結果、興味深いことに得られた分子(CiVC100と命名した)はHrVC70と構造的な関連はなく、アポリポタンパク質に類似したタンパク質であることが分かった。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Highly polymorphic vitelline-coat protein HaVC80 from the ascidian, Halocynthia aurantium : Structural analysis and involvement in self/nonself recognition during fertilization2005

    • 著者名/発表者名
      Ban, S., Harada, Y., Yokosawa, H., Sawada, H.
    • 雑誌名

      Dev.Biol. 286

      ページ: 440-451

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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