研究課題/領域番号 |
16770163
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
白鳥 秀卓 大阪大学, 大学院生命機能研究科, 助教授 (90362590)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 発生生物学 / 左右軸 / 器官形成 / Pitx2 / マウス / Pitxz |
研究概要 |
1 肺原基における、左右非対称なFgf10の発現制御 約80kb内に存在することを同定したFgf10の肺原基におけるエンハンサーについて、詳細なマッピングを行った。まず、同定した約80kb内の中で、マウスとヒト、マウスとニワトリの両方で保存されているゲノム領域を探索した。その結果、3カ所の保存領域を発見した。続いて、その3カ所の保存領域のエンハンサー活性をトランスジェニックマウスの手法を用いて調べたが、いずれも肺原基における活性を示さなかった。次に、約80kbを約15kbずつ6つの領域に分けて、そのエンハンサー活性を調べた。その結果、1つの領域で弱いながらも肺における活性を持つ領域を同定した。しかし、この1領域だけでは、Fgf10の肺原基における発現制御には不十分であると考えており、複数の制御領域が必要であることが示唆された。 2 Pitx2の下流遺伝子のスクリーニング アマシャム社のマイクロアレイシステムであるCodelinkを利用して発現量に差の見られた遺伝子に関して、マウス胚における発現様式を観察した。59遺伝子の発現様式を観察した結果、2遺伝子で左右非対称な発現が認められた。その内の1つは、動脈原基と心房原基で左が右よりも強く、卵黄嚢静脈では右が左よりも強い発現を示した。もう一方は、心房原基で左が右よりも強く、総主静脈や卵黄嚢静脈では右が左よりも強い発現を示した。いずれも、Pitx2が左右非対称に発現している器官であり、Pitx2の下流遺伝子として、左右非対称な器官形成に関与している可能性が高い。
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