研究課題/領域番号 |
16770166
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
日下部 岳広 兵庫県立大学, 大学院生命理学研究科, 助教授 (40280862)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2004年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | ニューロン / ホヤ / 神経特異的遺伝子 / 細胞分化 / 脳・神経 / ゲノム / 細胞系譜 / 感覚器官 |
研究概要 |
1.ホヤ神経系の細胞系譜の解明:DiIによる細胞の標識、細胞特異的プロモーターによる蛍光タンパク質の発現、特異的遺伝子マーカーの発現、特異的抗体による染色を組み合わせて中枢神経系の細胞系譜を解析した。 2.ホヤ中枢神経系特異的の遺伝子の体系的同定:新たな中枢神経系特異的遺伝子として、ci-PDE5/6、Ci-GC、Ci-CDH23、Ci-TRPA、Ci-TRPN、Ci-CNGA、Ci-CNGB、Ci-CNGc、Ci-NPHP6などを同定し、各々の空間的発現パターンを明らかにした。 3.細胞特異的遺伝子発現に関わるシス調節配列の同定:レポーター遺伝子に連結した融合遺伝子をエレクトロポレーション法によりホヤ胚に導入することにより、発現調節領域の機能解析を行った。特にグルタミン酸作動性ニューロン特異的遺伝子であるCi-VGLUT遺伝子について、比較ゲノムと実験によるシス調節配列の同定に成功した。 4.細胞特異的遺伝子発現に関わる転写因子の同定と機能解析:上記3で同定したCi-VGLUT遺伝子そこに結合する転写因子の候補としてPOUファミリータンパク質が予測された。POUタンパク質の1つCi-POU4はCi-VGLUTとほぼ同じ発現パターンを示す。アンチセンスモルフォリノオリゴを用いた遺伝子ノックダウン実験によるCi-POU4の機能解析を進めている。昨年度に引き続き、Otxのノックダウン実験を行なった他、Pax258、Six3/6のノックダウン実験を行ない、これらの転写因子がホヤ幼生の感覚器・神経系の発生制御に関わることを示した。
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