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潜在的亜鉛欠乏における摂食調節異常の発症機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16780090
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 食品科学
研究機関京都大学

研究代表者

大日向 耕作  京都大学, 農学研究科, 講師 (00361147)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2004年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード亜鉛欠乏 / 摂食異常 / 摂食調節ペプチド / 視床下部 / オレキシン / 経口投与 / Neuropeptide Y (NPY) / CRH
研究概要

亜鉛は、多彩な生理作用を触媒、調節する必須微量元素である。潜在的亜鉛欠乏は日本人に比較的多く認められ、精神性食欲不振症に対して、亜鉛が有効であることが報告されている。近年、中枢神経系において種々の摂食調節ペプチドが食欲調節に重要な役割を果たすことが明らかとなっているが、亜鉛欠乏の摂食調節異常において、脳内摂食調節系がどのように変動しているのかは明らかではない。そこで、特に視床下部の摂食調節ペプチドに着目し、亜鉛欠乏の摂食調節異常の発症機構について検討した。
雄性SD系ラットに亜鉛欠乏食を与えると、3日目に摂食量の低下が認められた。このときの視床下部摂食調節ペプチドのmRNA量を定量的PCRにより検討したところ、摂食促進ペプチドであるorexinの発現量の低下、および摂食抑制ペプチドとして知られるcorticotrophin releasing factor(CRF)の発現量の上昇が認められた。したがって、短期間の亜鉛欠乏により、視床下部の摂食調節系が変動することが判明した。
また、亜鉛欠乏食を3日間給餌した後に、亜鉛を経口投与すると、直ちに摂食量が増加するとともに、視床下部におけるorexinなどの摂食促進ペプチドの発現量が増加していた。したがって、亜鉛を経口投与することによって、そのシグナルが中枢神経系に伝達され、食欲が亢進したと考えられる。さらに、亜鉛の腹腔内投与では、摂食量は全く回復しなかった。また、このときの摂食調節ペプチド発現量の変動は認められなかった。したがって、亜鉛が消化管から吸収されることにより、摂食シグナルが中枢神経系に伝達されると考えられる。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] [Trp^3, Arg^5]-ghrelin(1-5) stimulates growth hormone secretion and food intake via growth hormone secretagogue (GHS) receptor2006

    • 著者名/発表者名
      Ohinata K
    • 雑誌名

      Peptides (in press)

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Arg-Ile-Tyr (RIY) derived from rapeseed protein decreases food intake and gastric emptying after oral administration in mice2006

    • 著者名/発表者名
      Marczak E
    • 雑誌名

      Peptides (in press)

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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