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中部山岳に生育する樹木の肥大成長量および年輪構造におよぼす温暖化の影響評価

研究課題

研究課題/領域番号 16780123
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 林産科学・木質工学
研究機関信州大学

研究代表者

安江 恒  信州大学, 農学部, 助教授 (00324236)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード年輪年代学 / 気候応答 / 南アルプス / 北アルプス / 地球温暖化 / 年輪幅 / 年輪内密度 / 亜高山帯 / 年輪気候学 / ブナ / 結実 / ブナアオシャチホコ / 東北 / コメツガ / トウヒ / クロノロジー
研究概要

南アルプス仙丈ヶ岳および北アルプス乗鞍岳における異なる標高域に生育する,オオシラビソ,シラビソ,コメツガ,トウヒ,ダケカンバを対象とし,計8地点より,成長錐コア試料を採取し,生育地を代表する年輪幅および年輪内年輪内最大密度の時系列(クロノロジー)を構築した。各クロノロジーと過去約100年間の月降水量および月平均気温との関係を単相関分析より解析したところ,同一生育地においても樹種によって気候要素に対する反応が異なること,同一樹種においても,生育標高によって特に夏期の気温に対する反応が異なることなどを明らかにした。
今後の成長を予測する為,年輪幅や密度の変動を気候要素によって説明する重回帰式「年輪ー気候要素モデル式」を作成し,有効性を統計的に検証したところ,ダケカンバ年輪幅(生育上限)とコメツガ年輪内最大密度(中間域)におけるモデル式が成立した。100年後に予測される夏期の気温と降水(気温2℃上昇,降水量20%増加)をモデル式に代入したところ,ダケカンバ年輪幅はわずかに減少し,コメツガ年輪内最大密度は現在と大きくは変わらないと推定された。
これは,気温上昇による促進効果と降水量の増加(日照の減少)による抑制効果が働き,結果的に現在予測されている程度の気候変化では亜高山帯樹木の肥大成長量に大きな変化が生じない可能性を示す。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 図書 (2件)

  • [図書] 年輪の持つ環境情報(中村太士・小池孝良編 森林の科学(共著))2005

    • 著者名/発表者名
      安江 恒
    • 総ページ数
      2
    • 出版者
      朝倉書店
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [図書] 年輪で過去の気候がわかる(日本木材学会編 木のびっくり話100(共著))2005

    • 著者名/発表者名
      安江 恒
    • 総ページ数
      2
    • 出版者
      講談社
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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