研究課題/領域番号 |
16780199
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用動物科学
|
研究機関 | 独立行政法人理化学研究所 |
研究代表者 |
本多 新 独立行政法人理化学研究所, 遺伝工学基盤技術室, 基礎科学特別研究員 (10373367)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
|
キーワード | ウサギ / ジーンターゲティング / ES細胞 / 生殖幹細胞 / 胚性生殖幹細胞 / ウサギES細胞 / ウサギGS細胞 |
研究概要 |
ウサギでジーンターゲティングを行うためには、ウサギで多分化能(特に生殖細胞への分化能)を有した細胞株を樹立する方法が効果的だと考えられる。そこで、私はこれまでにウサギES細胞の樹立を精力的に取り組んできた。 ウサギ胚盤胞期胚をマウスフィーダー細胞上で培養したところ、アルカリフォスファターゼ陽性の細胞が効率的に増殖した。継代数も10代を越え各種未分化マーカー陽性であることも確認している。現在その細胞の可塑性を確かめるために、in vitro分化を誘導する実験やSCIDマウスへの移植、およびGFPを導入したウサギES細胞をウサギ胚盤胞に注入しキメラ作成も行っている。ウサギES細胞の樹立にはマウスと同様の方法では困難で、さまざまな工夫が必要となる。具体的には用いるフィーダーの種類、その濃度、継代の際の酵素の選択、細胞密度、培地組成などがES細胞コロニーの状態に鋭敏に作用してしまう。現状では「未分化様」の細胞コロニーが効率よく増殖しているが、一刻も早く多分化能の検討を行う必要がある。特に、キメラウサギの作出はジーンターゲティング技術開発に不可欠であり、成功すればそのインパクトも大きい。さらに、実際に遺伝子相同組換えをウサギES細胞で成し遂げるためにはエレクトロポレーションによる遺伝子導入技術を開発しなければならない。これまでに、レンチウイルスでの遺伝子導入には成功しているものの、エレクトロポレーションでは良好な結果が得られておらず、今後の工夫が急務である。
|