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神経因性疼痛の細胞レベルでの発生機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16780200
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 基礎獣医学・基礎畜産学
研究機関鳥取大学 (2005-2006)
北海道大学 (2004)

研究代表者

北村 直樹  鳥取大学, 農学部, 助教授 (80301951)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード知覚神経 / 細胞内カルシウム濃度 / 活動電位 / 神経因性疼痛 / 神経成長因子 / パッチクランプ
研究概要

神経因性疼痛モデル動物では、脊髄背根神経節(Dorsal Root Ganglion ; DRG)内の神経成長因子(NGF)濃度が増加することや、NGF存在下で培養したラットDRGニューロンでは自発性活動電位が生じることから、NGFが神経因性疼痛の発症に関わっていると考えられている。しかし、DRGニューロンは均質な細胞集団ではなく、NGFにより興奮性が亢進したニューロンがどのような特徴を持つか、またNGFを添加することで細胞内Ca^<2+>濃度([Ca^<2+>]_i)はどのように変化するか不明である。NGF存在下で培養したDRGニューロンの特徴を[Ca^<2+>]_iを指標に検討した。
NGF群のニューロンでは対照群と比較して、無刺激条件下の[Ca^<2+>]_i変動の振動に増大が認められた。この[Ca^<2+>]_i変動は細胞外Na^+濃度を減少させることや、TTX、Lidocaineの適用により減少した。このことから[Ca^<2+>]、変動の振動増大は電位依存性Na^+チャネルの活性化、すなわち活動電位の発生に起因していることが示唆された。DRGには侵害刺激を受容するCニューロンが存在している。このCニューロンには侵害刺激を受容するTRPV1が発現している。TRPV1はCapsaicinにより活性化されることが知られているので、Capsaicinを用いてNGFにより[Ca^<2+>]_i変動の振動の増大が引き起こされたニューロンの特性を調べた。その結果、NGFにより興奮性の亢進したDRGの中にはCapsaicinに応答して[Ca^<2+>]_i上昇を示す細胞が多数存在することが分かった。以上の成績からNGFはCニューロンに作用し自発性活動電位を引き起こし[Ca^<2+>]_iを上昇させていることが明らかになった。このNGFによる侵害受容Cニューロンの異常興奮性誘発が神経因性疼痛の発症機序の一因であると考えられる。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Nerve growth factor-induced hyperexcitability of rat sensory neuron in culture.2005

    • 著者名/発表者名
      N.Kitamura, T.Kuwahara, A.Konno, Y.Komagiri
    • 雑誌名

      Biomedical Research 26・3

      ページ: 123-130

    • NAID

      130004470641

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Proinsulin C-peptide activates vagus efferent output in rats.2005

    • 著者名/発表者名
      K.Kimura, A.Niijima, R.Yoshida, T.Kitamura, A.Kamikawa, D.T., Furuya, N.Kitamura, A.Konno, H.Nakamoto, N.Sakane, T.Yoshida, M.Saito
    • 雑誌名

      Peptides 26・12

      ページ: 2547-2553

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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