研究課題/領域番号 |
16780204
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
基礎獣医学・基礎畜産学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
本道 栄一 山口大学, 農学部, 助教授 (30271745)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 胚の着床 / スペーシング / 白血病阻止因子 / マウス胚 / 着床 / マイクロアレイ |
研究概要 |
哺乳動物全般で、自発性流産の回避は種の保存および食資源動物の生産性の向上にとって必要不可欠のものである。胚(胎子)の自発性流産は、着床期に頻度が最も高いことが知られており、着床期自発性流産の解決は次世代の食糧確保、稀少動物の資源確保にとって不可欠の難題である。このような観点から、本研究では着床期における胚のスペーシング機構について、遺伝子、蛋白質レベルでの解析を行い、着床機構の全貌を明らかにすることを目的とした。平成17年度には、マイクロアレイ法によって得られた約1kbsの長さを持つ遺伝子についてタンパク質レベルでの解析を行った。まず、遺伝子配列からORFを予測し、ウサギを使ってポリクローナル抗体を作製した。次に常法に従い、着床遅延マウスを作製した後、白血病阻止因子(LIF)を投与して1時間後、3時間後、および6時間後の組織標本を作製し、免疫組織化学を行った。結果、1時間後および3時間後の子宮上皮に強いシグナルが認められた。その後、作製した抗体を用いて、着床阻害試験を行った。抗血清現液、2倍濃縮、および4倍濃縮した液を10マイクロリットルずつ、片側子宮内に投与し、もう片方の子宮には正常ウサギ血清及び、同濃縮した血清を対照群として投与した。結果、抗血清を投与した群で有意に着床が阻害された。現在は、トランスクリプトームとプロテオームの違いについて検討し、スペーシング機構が概観として転写レベルでの制御に支配されるのかそれとも翻訳レベルの制御が強いのかについて調べている。
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