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獣医感染症における細胞性免疫測定系の確立とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 16780212
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 応用獣医学
研究機関山口大学

研究代表者

前田 健  山口大学, 農学部, 助教授 (90284273)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2005年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードウマヘルペスウイルス / イヌヘルペスウイルス / イヌジステンパー / 培養細胞 / SLAM / 馬ヘルペスウイルス1型 / ICAM-1 / LFA-1 / 細胞性免疫 / 猫ヘルペスウイルス1型 / gC / 馬ヘルペスウイルス4型 / 猫伝染性腹膜炎ウイルス
研究概要

本年度は細胞性免疫検出にはMHCが一致した細胞が必要であることから、イヌおよびウマについてそれぞれ初代培養細胞から不死化細胞の作出を試みた。
1)ウマヘルペスウイルス1型および4型を効率よく増殖させるための細胞株の作出に成功した。これまでは10代までしか継代出来なかったものが現在で36代まで継代が可能となり、自然宿主ではない動物由来培養細胞では変異が起こりやすいといわれているEHVの自然宿主細胞を用いた実験が飛躍的に進むことが期待される。
2)イヌの培養細胞としてMDCK細胞が良く用いられているが、MDCK細胞は特殊な細胞であるため、ウイルスの増殖等には扱いにくい場合があった。そこでイヌ由来の培養細胞系の作出を試みた。その結果、現在、継代42代目でも増殖し続けている培養細胞を確立できた。これにイヌヘルペスウイルスを感染させ、その増殖を検討した結果、非常に優れた増殖性を示し、イヌのウイルスに関する研究に有用であることが示された。
3)イヌにとって最も重要な疾患の一つであるイヌジステンパーウイルスCDVに対する効率のよい培養細胞はあまりない。そこで、CDVの宿主の一つであるネコ由来細胞にCDVのレセプターであるSLAMを恒常的に発現する細胞を作成した。CDV野外分離株を感染した結果、ネコ由来細胞には見られなかった多核巨細胞が出現した。今後は2)で作出したイヌ由来培養細胞で同様の細胞の作出を試みる予定である。
本研究により初代培養細胞からの持続的維持が可能な培養細胞作出系を確立できた。これにより細胞性免疫の基本となるMHCの一致した標的細胞の確立が可能となり、今後の獣医領域における細胞性免疫研究の基礎が確立された。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (7件)

  • [雑誌論文] Identification of Another B-Cell Epitope in the Type-Specific Region of Equine Herpesvirus-4 Glycoprotein G.2005

    • 著者名/発表者名
      Maeda K et al.
    • 雑誌名

      Clinical and Diagnostic Laboratory Immunology 12

      ページ: 122-124

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] A novel genetic marker to differentiate feline herpesvirus type 1 field isolates.2005

    • 著者名/発表者名
      Hamano M et al.
    • 雑誌名

      Veterinary Microbiology 106

      ページ: 195-200

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Genomic diversity among equine herpesvirus-4 field isolates.2005

    • 著者名/発表者名
      Maeda K et al.
    • 雑誌名

      Journal of Veterinary Medical Science 67(6)

      ページ: 555-561

    • NAID

      130000448257

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Genetic rearrangements in the gC gene of feline herpesvirus type 1.2004

    • 著者名/発表者名
      Hamano M, Maeda K, Mizukoshi F, Mochizuki M, Tohya Y, Akashi H, Kai K.
    • 雑誌名

      Virus Genes 28・1

      ページ: 55-60

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Intercellular Adhesion molecule-1 (ICAM-1) and lymphocyte function-associated antigen-1 (LFA-1) contribute to elimination of equine herpesvirus type 12004

    • 著者名/発表者名
      Maeda K, Kai K, Hayashi T, Hasegawa K, Matsumura T
    • 雑誌名

      Journal of Comparative Pathology 130

      ページ: 162-170

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Development of the equine herpesvirus type 4-specific enzyme-linked immunosorbent assay using a B-cell epitope as an antigen.2004

    • 著者名/発表者名
      Maeda K*, Mizukoshi F, Hamano M, Kai K, Iwata H, Kondo T, Matsumura T
    • 雑誌名

      Journal of Clinical Microbiology 42・3

      ページ: 1095-1098

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 動物ウイルス病における細胞性免疫の意義:診断法と予防法のアップデート2004

    • 著者名/発表者名
      前田 健
    • 雑誌名

      Small Animal Clinic 135

      ページ: 22-28

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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