研究課題/領域番号 |
16780213
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用獣医学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
鈴木 和彦 日本大学, 生物資源科学部, 助手 (00366626)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 病理学 / 線維化 / TGF-β1 / 腎間質線維化 / 細胞外基質 |
研究概要 |
塩化水銀投与Brown Norwayラットの尿細管壊死後性腎間質病変におけるTGFβ-1の標的細胞における作用の検討を目的として、TGF-βスーパーファミリーの細胞内情報伝達経路を形成する因子であるSmadファミリーと核内でのこれらのco-repressorsの動態および局在を検索した。これらのうち、TGF-β1の細胞内情報伝達経路特異的なサブファミリーに属するSmad2およびSmad3、TGF-βスーパーファミリーに属するすべての因子に共通のSmad4のmRNAはTGF-β1 mRNAとほぼ同様の動態を示して増加し、これらに抑制的に作用するSmad7の発現に増加は見られなかった。増加の見られた3因子は再生尿細管上皮細胞の核に主に局在し、わずかに細胞質内でも認められた。これらのことから、Smad2、Smad3およびSmad4が尿細管上皮細胞におけるTGF-β1の細胞内情報伝達に関与している可能性が示唆された。 次にTGF-βスーパーファミリーのbone morphogenetic proteins(BMPs)に属し、腎臓形成に関与し、TGFβ-1と拮抗的に作用するとされるBMP-7の動態について検索を行ったが、実験期間中に有意な発現変動は認められず、線維化においてはBMP-7の発現抑制による相乗作用の可能性が低いことが示唆された。 さらに、線維化メカニズムにおいてTGFβ-1の下流に位置し、TGFβ-1と相乗的に作用して線維化を増強しているとされるconnective tissue growth factor(CTGF)の動態についても検索を行ったが、この因子も実験期間中に有意な発現変動は認められなかった。 これらのことから、本モデルにおける線維化発現においては、尿細管上皮細胞におけるTGFβ-1のオートクラインが主たる作用機序であることが示唆された。
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