研究課題/領域番号 |
16790028
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 独立行政法人理化学研究所 |
研究代表者 |
眞鍋 史乃 独立行政法人理化学研究所, 伊藤細胞制御化学研究室, 先任研究員 (60300901)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | C-マンノシルトリプトファン / 自然免疫 / 白血球 / バイオマーカー / 免疫ブロット解析 / 抗C-Man化抗体 / 接着能阻害 / Toll like receptor / マンノシルトリプトファン / トロンボスポンディン / 糖尿病 / ELISA法 |
研究概要 |
新規タンパク質翻訳後修飾として見出されたC-マンノシルトリプトファン(C-Man-Trp)を含むペプチドを合成し、生理学的意義の解明に向けての初期的実験を行った。 C-Man-Trp含有ペプチドがマクロファージ様RAW264.7においてLPSシグナルに及ぼす影響について検討した。その結果、C-Man-WSPWがLPSシグナルを増強することが明らかになった。また、メカニズムはToll like receptor 4を介するものではないことが示唆された。 また、ヒト単球細胞株THP-1とU937をPMA(phorbol-12-myristate-13-acetate)により分化させた細胞をC-Man-Trpに対して作成した抗体を用いて免疫ブロット解析、および蛍光顕微鏡を用いてC-Man-Trpの分布を調べることにより、単球が白血球に分化するにつれて、C-マンノシル化されたタンパク質が細胞表面に増加することを明らかにした。これはC-Man-Trpが単球から白血球への分化のバイオマーカーの役割を果たすものと期待される。C-Man化されたタンパク質は主に分泌系にみられた。興味深いことに分化においてC-Man-Trpの増加にも関わらず、C-Mannosyl transferaseの活性の上昇は見られないことも明らかになった。 ヒト単球細胞株であるTHP-1を分化させた細胞にC-Man-Trpを含むペプチドに対して作成したモノクローナル抗体を添加すると細胞接着が抑制されることを見出した。また、RAW264.7においてもこの抗体は細胞接着を抑制した。すなわち、分化誘導した接着能、あるいはすでに獲得している接着能の両者を抑制することが明らかになった。
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