研究課題/領域番号 |
16790032
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物理系薬学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
大澤 匡範 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助手 (60361606)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 翻訳終結因子eRF3 / ポリA結合蛋白質(PABP / NMR / mRNA分解制御 / 立体構造解析 / 構造生物学 / ポリA結合蛋白質(PABP) |
研究概要 |
(1)eRF3とPABPの相互作用解析 eRF3(64-94)には、PABCに結合するPAM2と呼ばれるモチーフが2個存在し(モチーフ1、モチーフ2)、両者は一部重複しており、PABCはeRF3のモチーフ1に結合した状態とモチーフ2に結合した状態との間で化学交換していることが分かった。そこで、PABC-eRF3(モチーフ1)複合体、PABC-eRF3(モチーフ2)複合体それぞれの立体構造をNMR法により解析し、交換している2状態の立体構造を明らかにした(投稿準備中)。現在、この化学交換を伴うユニークな分子認識様式の生物学的意義を明らかにすべく、化学交換の抑制された変異体を用いて翻訳終結反応に対する影響を調べている。 (2)PABPの多量体化についての解析 前述のeRF3-PABPの相互作用は、細胞内では、mRNAの3'末端のポリA上で多量体化したPABPにより担われているが、ポリA上でのPABPの多量体化状態はこれまでに明らかになっていない。そこで、ポリA結合型PABPの多量体化状態を解明するため、全長PABPおよびPABPの細分化された各ドメインの調製法を確立した。これまでにPABPに4個繰り返し存在するRNA Recognition Motif (RRM)と、RRMとPABCを隔てているリンカー領域とがポリA依存的に相互作用することを見出し、この相互作用がポリA上でのPABP多量体化に寄与していることが強く示唆された。現在、NMRによる相互作用残基の同定に取り組んでいる。
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