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キャピラリー電気泳動‐質量分析を用いるトランスフェリン糖鎖多形の分析

研究課題

研究課題/領域番号 16790035
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 物理系薬学
研究機関京都大学

研究代表者

黒田 幸弘  京都大学, 薬学研究科, 助手 (60314225)

研究期間 (年度) 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードキャピラリー等電点フォーカシング / 質量分析 / トランスフェリン / 鉄イオン / アルミニウムイオン / ビスマスイオン
研究概要

本研究ではトランスフェリンに鉄イオン(Fe^<3+>)と異なる金属イオンを結合させたものをトランスフェリン定量の内部標準物質として用いる。はじめにアルミニウムイオンを試みた。アルミニウムイオン(Al^<3+>)をトランスフェリンに結合飽和させ、これをキャピラリー等電点フォーカシング-質量分析にかけたところ、その等電点は鉄飽和トランスフェリンと同一であった。しかし、質量スペクトルを鉄飽和トランスフェリンのそれと比較すると、両スペクトルに顕著な差異は見られなかった。これは糖鎖構造の微小不均一性によると考えられ、次にこれらの全属飽和トランスフェリンをアニオン交換クロマトグラフィーにかけ、もっとも主要なテトラシアロトランスフェリン画分を回収・生成した。これらの等電点も等しかったが、糖鎖微小不均一性のため質量スペクトルに有意な差は認められなかった。しかし、一方でアルミニウムが結合飽和していることは、鉄飽和トランスフェリンに鉄が結合飽和していること(UVスペクトル法で別途に確認)と、等電点が0.2-0.4pHユニット低下した全属未飽和トランスフェリンが見られなかった事から明らかであった。続いてコンカナバリンAを用いてテトラシアロトランスフェリンから二つの二本鎖糖鎖を持つトランスフェリンを回収し、鉄またはアルミニウム飽和後質量分析したが、これでもスペクトルに差異は認められなかった。そこで次に金属イオンとしてビスマスを選んだ。ビスマス結合飽和トランスフェリンを調製後、これをキャピラリー等電点フォーカシング-質量分析すると鉄-ビスマス間質量数差(Bi=209,Fe=56)を反映したトランスフェリンのマススペクトルが得られた。

報告書

(1件)
  • 2004 実績報告書

URL: 

公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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