研究課題/領域番号 |
16790066
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物系薬学
|
研究機関 | 摂南大学 |
研究代表者 |
船越 英資 摂南大学, 薬学部, 助手 (70299030)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
|
キーワード | 細胞内蛋白質輸送 / ゴルジ体 / 細胞内局在 / ヒト遺伝性疾患 / 上皮系細胞 / シンタキシン / トランスゴルジネットワーク / GDLSYN / 遺伝子発現 / ゲノム / 脳・神経 / ヒト疾患 / 神経細胞 / 脈絡叢上衣細胞 / シンタフィリン / 小胞輸送 / 蛋白質輸送 / ヒト8番染色体 / GOLSYN / 膜蛋白質 |
研究概要 |
ヒト8番染色体q23領域から単離したGOLSYNは、コイルドコイル領域を持つ膜貫通蛋白質をコードしている。ラット海馬神経細胞においてGOLSYNは、キネシン重鎖とシナプス小胞を繋ぐリンカー分子として機能し、シナプス小胞の神経終末への輸送に関わることが示唆されている。一方、ヒト上皮系細胞ではGOLSYNは主にゴルジ体に存在している。平成18年度はGOLSYNのゴルジ体局在化機構について解析し、以下の研究成果を得た。 1)GOLSYN蛋白質の細胞内局在とゴルジ体への局在化に必要な領域の解析 (1)各ゴルジ嚢に局在する蛋白質とGOLSYNの二重染色を行い、GOLSYNのゴルジ嚢における発現分布を調べた。その結果、HeLa細胞では、GOLSYNはトランスゴルジネットワーク(TGN)に豊富に存在していることを明らかにした。 (2)種々の領域を欠失させた変異型および野生型GOLSYNの細胞内局在を解析し、GOLSYNのゴルジ体局在化にはC末端の疎水性領域とコイルドコイル領域を含むアミノ酸267-660番目の領域が必要であることを明らかにした。 2)GOLSYNと相互作用する分子の検索 (1)HA-syntaxin1-4およびFLAG-GOLSYNをコトランスフェクトしたHeLa細胞を用いてsyntaxinとGOLSYNの相互作用を調べ、GOLSYNがsyntaxin1,3および4と結合する可能性を示した。 (2)FLAG-GOLSYNを一過性に発現させたHeLa細胞を用いて、免疫沈降法によりGOLSYNと内在性syntaxinとの相互作用を調べた結果、GOLSYNが内在性syntaxin3および4と結合することを見出した。 以上の結果から、GOLSYNはヒト上皮系細胞では主にTGNに局在しており、syntaxin3,4などの膜蛋白質のTGNから細胞膜への輸送に関与している可能性が考えられた。
|