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網膜光受容体細胞発生の分化決定機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 16790070
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 生物系薬学
研究機関(財)大阪バイオサイエンス研究所

研究代表者

小池 千恵子  (財)大阪バイオサイエンス研究所, 発生生物学部門, 研究員 (80342723)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード視細胞 / Crx / 転写制御
研究概要

Crxはotd/Otxホメオボックス遺伝子ファミリーに属する転写因子であり、その発現は網膜光受容体細胞および松果体に限局している。Crxの変異マウスでは光受容体細胞の機能に関わる遺伝子の発現低下が認められ、実際に電気生理学的機能が完全に消失する。形態に関しては細胞体は形成されるものの、外節およびシナプス終末を全く形成できないことから、Crxが光受容体細胞分化を決定づける因子であると考えられている。また、ヒトCrxは失明を引き起こすいくつかの網膜疾患の原因であることが明らかとなっている。
Crxの発現は光受容体細胞の発生パターンと時空間的に一致することが明らかとなっている。申請者らはCrxのプロモーター解析より、Crxの光受容体細胞特異的発現を誘導する配列(CUE配列)を特定した。CUE配列を変異させたCrx変異プロモーターの下流にLacZレポーター遺伝子を組み込んだトランスジェニックマウスを解析した結果、完全なCrxプロモーターによる制御下ではLacZの発現が網膜視細胞および松果体に限局しているのに対し、CUE配列変異プロモーターでは網膜視細胞および松果体でのLacZの発現が消失したことから、CUE配列はCrx発現に必要な配列であることが明らかとなった。またCrxの直接の上流因子であるOtx2によるCrxのプロモーター活性の誘導が、CUE配列の変異により抑制されることが細胞を用いた系により明らかになった。さらにトランスジェニックマウス解析により、CUE配列変異プロモーター下ではLacZの発現は脳および視細胞以外の網膜の全ての層において検出され、CUE配列がCrxの発現を抑制することにより組織特異性を誘導していることが明らかとなった。現在マウス網膜芽腫細胞の核抽出画分からCUE配列結合タンパクの精製を試みている。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Cloning and characterization of mr-s, a novel SAM domain protein, predominantly expressed in retinal photoreceptor cells2006

    • 著者名/発表者名
      Inoue, T
    • 雑誌名

      BMC Developmental Biology 6・5(In press)

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Function of atypical protein kinase C lambda in differentiating photoreceptors is required for proper lamination of mouse retina.2005

    • 著者名/発表者名
      Koike, C
    • 雑誌名

      Journal of Neuroscience 25・44

      ページ: 10290-10298

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Antizyme targets cyclin D1 for degradation. A novel mechanism for cell growth repression.2004

    • 著者名/発表者名
      Newman, R
    • 雑誌名

      J Biol Chem. 279・40

      ページ: 4150-4150

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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