研究課題/領域番号 |
16790075
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 国立医薬品食品衛生研究所 |
研究代表者 |
安達 玲子 国立医薬品食品衛生研究所, 代謝生化学部, 室長 (10291113)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 食細胞 / 情報伝達 / Srcファミリーチロシンキナーゼ / siRNA / Lyn / c-Cbl / U937 / オプソニン化ザイモザン / U937細胞 / 貪食 / 活性酸素産性 |
研究概要 |
本研究は、食細胞活性化時の情報伝達及び細胞応答の機構について、RNA干渉法を用いて解析することを目的とする。情報伝達因子の一つであるSrcファミリーチロシンキナーゼ(SFK)に着目し、平成16年度には、Hck, Lyn, Fgrの3種のSFKの発現量が食細胞の分化過程で増大すること、及びこれらのSFKに対するsiRNAを用いて、細胞刺激から活性酸素産生に至る情報伝達経路において、3種のSFKの中でLynが最も重要であることを示した。17年度は貪食反応について検討し、やはりLynが最も大きな役割を果たしていることを示した。18年度においては、情報伝達経路においてSFKの下流に位置するアダプタータンパク質c-Cblに着目し、c-Cblのリン酸化とSFKとの関連について検討した。 細胞は、ヒト単球系培養細胞U937をTNFαと活性型ビタミンD_3によりマクロファージ様に分化誘導して用いた。siRNAはエレクトロポーレーションにより細胞に導入し、各標的SFKの発現量低下をウェスタンブロッティングにて確認した。細胞刺激は、補体成分をコーティングした多糖粒子オプソニン化ザイモザン(OZ)を用いて行った。c-Cblのリン酸化は、c-Cblのリン酸化チロシンに対する特異的な抗体を用いて、ウェスタンブロッティングにより検出した。 マクロファージ様U937細胞をOZで刺激したところ、c-Cblのリン酸化チロシンレベルの一過性の上昇が見られた。3種のSFKに対するsiRNAそれぞれを導入した細胞で検討したところ、Lynの発現量を低下させた細胞において、c-Cblのチロシンリン酸化が最も強く阻害された。この結果から、細胞刺激時、情報伝達経路の一因子であるc-Cblのリン酸化レベルの調整にLynが重要な役割を果たしていることが明らかとなった。
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