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肝再生時に星細胞が果たす役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16790118
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 解剖学一般(含組織学・発生学)
研究機関秋田大学

研究代表者

東 伸好  秋田大, 医学部, 助手 (60361218)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード肝臓 / 星細胞 / ビタミンA / 肝再生 / 部分肝切除 / モルフォメトリー / 電子顕微鏡 / heterogeneity
研究概要

肝臓の星細胞は生理的な条件下では生体内のビタミンAの約80%をその脂質滴中に貯蔵しビタミンAのホメオスターシスにおいて重要な役割を果たしつつ、一方肝硬変などの病理的な条件下ではコラーゲン等の細胞外マトリックスを盛んに合成・分泌し肝臓線維化や肝硬変の責任細胞として働いていることが知られている。この星細胞の肝再生時に果たす役割を明らかにすることは肝臓全体の再生現象を理解するために必須である。本年度の研究では肝再生時の星細胞のビタミンA貯蔵機能をラットの再生肝モデル(70%部分肝切除による)を用いて検討した。
すなわち電子顕微鏡によるモルフォメトリーで、肝小葉単位面積あたりの一つの星細胞内ビタミンA脂質滴の面積は部分肝切除後減少し3日目に下限を示し、その後増加して14日目にはコントロールのレベルに戻ることがわかった。しかしながら、再生過程では、小葉内のビタミンA脂質滴の生理的なheterogeneityは消失し14日目になっても回復しないことが示された。
以上のことから、1)星細胞は肝再生時にもビタミンA貯蔵機能を保持しているがその貯蔵能は生理的な状態に比べて低いこと、2)容積における肝再生の完了時期(肝切除後7〜14日目)には星細胞のビタミンA貯蔵機能(貯蔵ビタミンAの小葉内heterogeneity)はまだ回復しないことがわかった。肝の再生時において星細胞はビタミンAの貯蔵に変化を生じること、その生理的状態への回復には、少なくともビタミンAのホメオスターシスの点では、容積における肝再生の完了よりも時間がかかることが示唆された。^1
業績:
1.東伸好、佐藤充、小嶋直介、入江俊明、川村公一、馬淵綾子、妹尾春樹
星細胞の肝再生時における役割-ビタミンA貯蔵機能に着目して-
第110回日本解剖学会総会・全国学術集会 3月富山2005(口演発表)

報告書

(1件)
  • 2004 実績報告書

URL: 

公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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