研究課題/領域番号 |
16790120
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
|
研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
飯野 哲 福井大学, 医学部, 助教授 (40242854)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
|
キーワード | 消化管 / カハール介在細胞 / 神経伝達 / 一酸化窒素 / グアニレートシクラーゼ / cGMP-dependent protein kinase / グリベック / カハールの介在細胞 / ムスカリン性受容体 / 抗体 / サブスタンスP受容体 / ムスカリン性アセチルコリン受容体 |
研究概要 |
カハール介在細胞の神経伝達における役割を解明するため、以下の研究を行った。 1,消化管筋層における抑制性神経伝達物質である一酸化窒素をカハール介在細胞が受容する能力を有しているかモルモット筋層で検討した。 (2-1)一酸化窒素は標的細胞内で可溶性グアニレートシクラーゼ(GC)を活性化しcGMPを産生する。GCのα1サブユニットとβ1サブユニットはウエスタンブロットにより発現していた。筋層内のカハール介在細胞のほぼ全てと筋層間のカハール介在細胞の一部にGCが観察された。 (2-2)一酸化窒素がカハール介在細胞内でGCを活性化しcGMPを産生するか検討した。筋層標本にphosphodiesterase阻害剤IBMXとzaprinast存在下でSodium nitroprusside (SNP)またはElectrical field stimulation (EFS)による一酸化窒素刺激を行うと、カハール介在細胞と神経線維に高レベルのcGMP産生が観察された。 (2-3)カハール介在細胞内のcGMPシグナルがどの様に伝わるか検討したところ、同細胞はcGMP-dependent protein kinase IとcGMP-dependent phosphodiesterase 5を発現することが明らかとなった。 これらからカハール介在細胞は一酸化窒素を受容する能力があると明らかになった(投稿準備中)。 2,カハール介在細胞を欠如した消化管を持つマウスを作製する目的で、Imatinib methylate(グリベック)を投与したところ、特に胃噴門部でカハール介在細胞欠損が観察された。神経線維や平滑筋は正常であった。EFSにより神経刺激を行うと、同マウス消化管では神経反応としての膜電位変化が減少/消失していた。
|