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高分子量Gタンパク質mOPA1によるミトコンドリア形態変化機構の細胞生理学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 16790141
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 生理学一般
研究機関東京大学 (2005)
生理学研究所 (2004)

研究代表者

三坂 巧  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 講師 (40373196)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2004年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードミトコンドリア / 視神経萎縮症 / Gタンパク質 / ダイナミン / GTP結合タンパク質
研究概要

マウス脳の神経細胞において高発現している高分子量GTP結合タンパク質(mOPA1)は、そのヒトにおける相同遺伝子の変異により遺伝性1型視神経萎縮症が引き起こされることより、神経細胞の生存・維持に関する重要な機能を果たしていることが示唆される。疾患家系におけるOPA1遺伝子の塩基配列調査により、OPA1遺伝子中の多様な場所における変異が疾患変異となりうることが明らかにされてきた。今年度の本研究においては、疾患の原因となるアミノ酸点変異を導入したマウスクローンの変異体を作製し、培養細胞に遺伝子導入したときのミトコンドリア形態に与える影響について検討することにより、それぞれの疾患変異の機能的意義についての考察を行った。
疾患変異のうちアミノ酸点変異に由来するものについて、mOPA1の相当する変異体を作製し、COS-7細胞に遺伝子導入した。その結果、すべての変異体はミトコンドリアに局在することが観察された。しかしミトコンドリア形態に与える影響は変異体間で異なり、作製した16種類の点変異体の表現型は以下の4グループに分けられた。(1)GTPへの結合能を失った変異体と類似のもの、(2)GTPase活性を失った変異体と類似のもの、(3)C末端欠失変異体と類似のもの、(4)野生型mOPA1と類似のもの。特に(1)に分類されるもの(E270K・D273A)は、その変異がGTP結合ドメインの近辺に位置しており、mOPA1のGTP結合能に影響を与えることが強く示唆された。また培養細胞に上記変異体を発現させたときに観察されるミトコンドリア断片化能が、作製したほとんどにおいて野生型と異なったという今回の結果から、OPA1のミトコンドリア形態に与える機能の変化が視神経萎縮症の原因の一部となっていることが推察された。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] The dynamin-related mouse mitochondrial GTPase OPA1 alters the structure of the mitochondrial inner membrane when exogenously introduced into COS-7 cells2006

    • 著者名/発表者名
      Misaka T.et al.
    • 雑誌名

      Neurosci.Res. (印刷中)

    • NAID

      10020615716

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] OPA1 expression in the normal rat retina and optic nerve2005

    • 著者名/発表者名
      Ju, W.K.et al.
    • 雑誌名

      J.Comp.Neurol. (印刷中)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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