研究課題/領域番号 |
16790151
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
田中 高志 福井大, 医学部, 助手 (40313746)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | α1アドレナリン受容体 |
研究概要 |
α1アドレナリン受容体はα1a、α1bおよびα1dの3つのcDNAクローンが同定され、その共通リガンドであるプラゾシンを用いて詳細な研究がなされている。これらのα1アドレナリン受容体のサブタイプは広範囲な組織において発現して機能していることが知られている。また、同一の組織においてもこれらのサブタイプが共発現していることがこれまでに明らかとなっている。さらに、ウサギなどの血管を用いた収縮実験ではプラゾシンに低親和性を示すがα1Aサブタイプに選択的なリガンドであるKMD-3213に対して高親和性を示すα1Lが存在することが示唆されている。しかしながら、このα1LサブタイプのcDNAはクローニングされておらず、現在では、α1Lはα1Aに由来するphenotypeの一種ではないかと考えられている。最近Gタンパク質共役型受容体(GPCR)がホモもしくはヘテロ二量体を形成し機能するものがあると報告されており、我々はα1Aとα1Bを培養細胞において共発現させた場合ではそれぞれ単独に発現させた場合よりもIP3の産生やMAPキナーゼのリン酸化が増強することを明らかにした。これらのアドレナリン受容体と蛍光タンパク質との融合タンパク質を発現させた培養細胞を用いたFRET実験ではα1アドレナリン受容体がヘテロ、ホモ二量体を形成することを観察した。またラットにプラゾシンを2週間腹腔内投与した場合では尾動脈のアドレナリン受容体サブタイプの割合(α1A:α1B)が6:4から4:6へと変化しα1Bが増加することを示した。さらにレセルピン投与群や拘束ストレス付加においては対照群では検出できなかったα1Dサブタイプが有意に発現していることを見出した。さらに定量的PCR法にて、このようなα1Dサブタイプの発現の変動がmRNAレベルの変化に由来していることを確かめた。
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