研究課題/領域番号 |
16790165
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
久保 亮治 京都大学, 医学研究科, 助手 (70335256)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 中心体 / 微小管 / 繊毛 / 基底小体 / 繊毛形成 |
研究概要 |
これまでに、centriolar satellitesが微小管上をダイニンにより運動し中心体周辺に集積する新規非膜系オルガネラである事、中心体の複製・成熟にcentriolar satellitesが必要であることを明らかにしてきた。また、繊毛細胞に於ける中心子複製および繊毛形成時に重要な役割を果たすとされてきたfibrous granulesと呼ばれる未知の構造物がcentriolar satellitesと同一のオルガネラであることを示してきた。今回の研究ではまず、centriolar satellites構成蛋白であるPCM-1のドメイン解析を行い、PCM-1同士のhomophilicな結合に必要な部位を二ヶ所同定した。同定した部位を元にしてPCM-1同士の結合を特異的に阻害するペプチドを作成した。PCM-1同士の結合を阻害すると、centriolar satellitesが観察できなくなった。現在までに得られた他の知見と合わせて、PCM-1蛋白がcentriolar satellitesのscattered proteinであると結論づけられた。 一方、繊毛上皮におけるcilia形成においてcentriolar satellitesが果たす役割を解析するために、マウス気管上皮細胞を用いて、繊毛上皮のprimary cultureの系を確立し、既知の中心体関連蛋白質の繊毛上皮形成の過程における発現変化、局在変化について詳細に解析した。また、繊毛上皮形成過程における遺伝子発現変化をGene chipを用いて網羅的に解析する事で、centriolar satellitesと中心体の双方に局在する新規蛋白を単離した。現在この新規蛋白について解析を進めている。
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