研究課題/領域番号 |
16790175
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 京都薬科大学 |
研究代表者 |
岡 真優子 京都薬科大学, 薬学部, 助手 (40347498)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | hypoxia / hypoxia-inducible factor-1α / NADPH-P450 reductase / proliferation / Hypoxia / Hypoxia-inducible factor-1α / Heat shock protein 90 / Erythropoietin / Vascular endothelial arowth factor |
研究概要 |
我々はチトクロームP450還元酵素(NPR)が、低酸素状態でのhypoxia-inducible factor-1α(HIF-1α)の安定化・活性化に作用していることを初めて明らかにした(J.Biol.Chem., 277, 23367-23373(2002))。本研究では、NPRの作用機構は不明であることから、NPRがHIF-1αに及ぼす影響を明らかにするため研究を行ったので報告する。 1.ヒト冠動脈血管平滑筋細胞(HCSMC)を低酸素状態で培養することにより細胞増殖が促進されることを見いだした。またHIF-1α knockdown細胞を用いた検索から、この増殖は、HIF-1α依存的に血管内皮細胞増殖因子(VEGF)や血小板由来増殖因子(PDGF)の発現が増大したためであることを明らかにした(現在投稿中)。さらに、抗NPR抗体の添加により細胞増殖が阻害されたことや、NPR knockdown細胞では低酸素によるHIF-1αの安定化および細胞増殖の抑制が見られたことから、NPRのHIF-1αを介した細胞増殖への関与が明らかになった。HCSMCの低酸素による細胞増殖は、動脈硬化の進展と関わりがあると考えられていることから、本研究の結果は、動脈硬化の新しい治療法の開発にNPRがターゲットの一つとなりうる可能性を示唆したものと考えられる。 2.NPRと相互作用するタンパク質を明らかにするために、Hep3B細胞由来のNPR過剰発現細胞を作成し、NPR IgGを用いた免疫沈降法によりタンパク質を単離した。NPRと共沈した7種類のタンパク質についてTOF-MSによる同定を行ったが、NPRの機能と関係のあるタンパク質は確認できなかった。
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