• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

核遺伝子産物MIDASによるミトコンドリア増殖機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16790178
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 医化学一般
研究機関日本医科大学

研究代表者

上村 尚美  日本医科大学, 老人病研究所, 助手 (60283800)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードミトコンドリア / ミトコンドリアDNA / ミトコンドリア病 / 分子生物学
研究概要

ミトコンドリアは細胞の種類によりその数や形態が異なっており、同じ細胞でも外界からの刺激(食事や運動)やミトコンドリアDNAの異常によりミトコンドリアは大きく変化する。
本課題では、ミトコンドリア内部からの異常のモデルとしてミトコンドリアDNA消失細胞を用い、この細胞で発現が増加している因子として同定したMIDAS(mitochondrial DNA absence sensing factor)の解析を行っている。昨年度までの解析により、MIDASは、mtDNAの障害により発現が誘導され、ミトコンドリア膜、特にカルジオリピンの量を調節している因子であることが明らかとなった。
本年度は、MIDASの細胞内局在を中心に解析を行った。HeLa細胞を免疫染色したところ、MIDASは大部分がミトコンドリアに局在し、一部はゴルジ体に局在することが示された。一方、マウスの肝臓から単離した初代肝培養細胞を抗MIDAS抗体で染色したところ、大部分が細胞質に存在していることがわかった。成体マウスの肝細胞は、ほとんど細胞分裂をしていないという特徴がある。そこで、四塩化炭素の投与により急性肝障害を起こさせ、肝再生(細胞分裂)を促したところ、MIDASはミトコンドリアに局在するようになった。
以上の結果より、MIDASは増殖が盛んでない細胞では細胞質に存在し、細胞が増殖を開始するとミトコンドリアへ移行することが明らかとなった。昨年度までの結果と合わせると、MIDASは、mtDNAの障害により発現が誘導され、また、細胞の状態(増殖)により局在が変化し、ミトコンドリアの量を調節している因子であることがわかった。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] MIDAS/GPP34, a nuclear gene product, regulates total mitochondrial mass in response to mitochondrial dysfunction.2005

    • 著者名/発表者名
      Naomi Nakashima-Kamimura
    • 雑誌名

      Journal of Cell Science 118・22

      ページ: 5357-5357

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

URL: 

公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi