研究課題/領域番号 |
16790181
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
病態医化学
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
孫 慧君 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 助手 (00361329)
|
研究分担者 |
範 江林 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 助教授 (60272192)
|
研究期間 (年度) |
2004
|
研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
|
配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
|
キーワード | トランスジェニック / リポ蛋白 / アポ蛋白 / 動脈硬化 / 脂質代謝 / 高脂血症 / 動物モデル / 遺伝子導入 |
研究概要 |
アポ蛋白A-II(アポAII)は高比重リポ蛋白(HDL)の約25%を占める主要アポ蛋白であり、主に肝臓で合成される。しかし、アポAIIの生理機能および動脈硬化との関係はまだ解明されてない。本研究では、リポ蛋白代謝および動脈硬化の発生におけるアポAIIの直接的役割、病理的意義を明らかするために、ヒトアポAII遺伝子は本来アポAIIを有していないウサギに導入することによって、アポAIIを発現するトランスジェニック(Tg)ウサギの作製を目的とした。本年度では肝臓で特異的に発現するアポEプロモーターを有する発現ベクターとヒトアポAII c DNAとを構築した。それを用いて、876個のウサギ受精卵に注入し、28羽の仮親ウサギに移植した。得られた59羽の仔ウサギのうち、4羽がポジであった。ウサギの血清をSDS-PAGEで分析したところ、2羽のウサギはヒトアポAII蛋白を発現していることが確認された。さらに、ELISA法にて血清のアポAIIの濃度を測定した。トランスジェニックウサギのアポAIIの濃度は〜5mg/dlでヒトより低いことがわかりました。また、超遠心法によりヒトアポAIIはウサギのHDLに存在していることも確認されています。現在これらのTgウサギを用いて、コレステロール食投与実験によりアポAIIの動脈硬化の発生・進展における役割を検討している。今後、アポAII発現レベルの高いFounderウサギの作製を計画している。
|