研究課題/領域番号 |
16790225
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
東山 真二 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (70362605)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | ASY / Nogo / ノックアウトマウス / 自己免疫疾患 / アポトーシス |
研究概要 |
我々は、強力にアポトーシスを引き起こすヒトの新規遺伝子ASYを分離した。この遺伝子を、強制発現させると、いろいろながん細胞特異的に高率でアポトーシスを引き起こす。また、この遺伝子は全ての組織で発現しているが、肺小細胞がんでは発現の消失が認められた。これらの結果からASY遺伝子がある種のがんの発症にも関与していると推測している。この遺伝子産物は細胞内では、ほとんどが小胞体(ER)に局在する膜蛋白である。この蛋白は、ERストレスに関与していると考えられているDrsと結合するので、ERストレス/アポトーシスに関係があるのではないかと考えられる。しかし、生理的な機能については不明である。 本研究では、ASY/Nogo遺伝子のノックアウトマウスを作成し、そのマウスの表現型の解析を通じて、ASY/Nogo遺伝子の生理的機能を明らかにすることを目的とする。 これまでに、ASY/Nogo遺伝子のホモ接合型マウスを得たが、ホモ接合型マウスは致死ではなく外見上正常に成長している。本年度はこのホモ接合型マウスを用いて、ASY/Nogo遺伝子の異常がもたらす影響について、どのような変化があるか、誕生したマウスの各組織・器官における形態変化、細胞の生死、がん化、老化、免疫能、行動などについて調べた。その結果、このホモ接合型マウスでは、脾臓の肥大化が見られ、腎糸球体における免疫複合体の沈着や、尿タンパク、そして血清中に自己抗体(抗核抗体)が存在し、自己免疫疾患の症状を示した。
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