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病原性真菌カンジダ酵母の糖鎖合成に関わる遺伝子群の病原性への関与についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 16790263
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 細菌学(含真菌学)
研究機関鈴鹿工業高等専門学校

研究代表者

中山 浩伸  鈴鹿工業高等専門学校, 講師 (40369989)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
キーワード病原性真菌 / Candida glabrata / GDP-マンノース合成 / PSA1 / SRB1 / VIG9 / paralogue / 環境応答 / DPM1 / ALG1 / PMI40 / in vivo-in vitro gap / 機能相補 / グルコースリプッレション
研究概要

糖鎖合成の原料となるGDP-マンノースの合成に関わる遺伝子について,Candida glabrataおよびC.albicansを用いて以下の3点を明らかにした.
1.C.glabrataにおいて,GDP-マンノース合成経路の位置する酵素(PMM1:mannose phosphomutase, ALG1:mannosyl transferase, DPM1:,Dolicol-phosphate mannose synthase, YRG4:GDP-mannose transporter)のプロモーターをテトラサイクリン応答性プロモーターに置換した変異株を作製した.テトラサイクリンの誘導体であるドキシサイクリンを加え,PMM1,ALGG1,DPM1およびVRG4遺伝子の発現を抑制したところ,グルコース,マンノース,グリセロール,それぞれを炭素源にしたいずれの培地でも菌の増殖は見られず,試験管内では生育に必須であることが分かった.今後,マウス体内での増殖の必須性について検討する.
2.昨年度までの結果から,C.glabrataにおいてはGDP-mannose pyrophosphorylaseは2つ存在し(PSA1,PSA2),PSA1は,グルコースが炭素源のときのみ,生育に対して必須で,また,PSA2の発現はグルコースによって抑制を受けることが明らかとなった。今年度は,さらに培養条件を変えて,これら2遺伝子の発現量を調べたところ,嫌気条件下の培養ではPSA1の発現は増強され,PSA2の発現は抑制されていた.このことからも,PSA1とPSA2の発現は相補的であることが示唆された.また,嫌気条件下のpsa1欠損株が宿主体内と異なり,生育できなかったことから,宿主体内の培養を考える上では,嫌気条件だけでは不十分なことが示唆された。そのため,抗真菌剤のスクリーニングに使用する培地は検討が必要であろうと考えられた.
3.C.glabrataと同様GDP-mannose pyrophosphorylaseを2遺伝子(CaPSA1,CaPSA2)もつC.albicansについて,炭素源を変化させ,これら2遺伝子の発現量を調べたところ,CaPSA1はグリセロール培地ではほとんど発現せず,グルコース培地での発現が一番高かった.また,CaPSA2はグルコース培地での発現が一番低かった.このように,C.glabrataと同様なこれら2遺伝子の発現は相補的になされていることが分かった.今後変異体を用いて,CaPSA1,CaPSA2の特徴づけを行う予定である.

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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