研究課題/領域番号 |
16790285
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
紅露 拓 東京大学, 医科学研究所, 助手 (90372424)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | インターロイキン5 / 免疫学 / B-1細胞 / 前駆細胞 / 初期分化 / 自然免疫 / プロB細胞 / IgA / 腸管免疫 / ストロマ細胞 / SCIDマウス |
研究概要 |
1.B細胞亜集団であるB-1細胞の分化を誘導する因子を探索する目的で、IL-5がB細胞の初期分化に与える影響を検討した。マウス胎児肝より血球系前駆細胞を精製し、IL-7およびIL-7+IL-5存在下にストロマ細胞上でプロB細胞の分化を誘導した。得られたプロB細胞をSCIDマウスの静脈内に移入し、B-1細胞およびB-2細胞への分化を観察した。移入4-8週間後のマウス腹腔内および脾臓にはB-1およびB-2細胞が認められたが、その数に培養時のIL-5の有無の影響は認められなかったことから、IL-5はB-1細胞の分化決定因子としての活性を持たないことが考えられた。2.B-1細胞の前駆細胞を探索する目的でマウス骨髄および胎児肝細胞におけるIL-5受容体α鎖の発現をフローサイトメトリーにより検討した。マウス骨髄のCD19^+B220^-細胞にIL-5受容体α鎖の発現が認められた。骨髄CD19^+B220^-細胞がB-1細胞特異的な分化能を持つことが最近報告されており、B-1細胞がその前駆細胞の段階からIL-5受容体を発現していることが考えられた。一方、胎児肝臓にはこれらの細胞は認められず、IL-5受容体α鎖陽性細胞はCD19を含む血球系列マーカー陰性の分画にが認められた。3.腹腔B-1細胞の維持には非血球系細胞由来のIL-5が関与しているが、非血球系のIL-5産生細胞を同定する目的でIL-5/GFP遺伝子ノックインマウスを作製している。マウスゲノムDNAのIL-5遺伝子をGFP遺伝子に置き換えたベクターを作製し、ES細胞に移入した。相同組換えを起こした細胞を選択し、マウス胚盤胞に注入してキメラマウスを得た。
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