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胸腺上皮細胞におけるタイトジャンクション構成因子の発現とその組識構築における役割

研究課題

研究課題/領域番号 16790286
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 免疫学
研究機関京都大学

研究代表者

濱崎 洋子  京都大学, 医学研究科, 助手 (10362477)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
キーワード胸腺 / 上皮細胞 / タイトジャンクション
研究概要

・胸腺髄質に存在するクローディン陽性上皮細胞の機能
これまでに、胸腺上皮細胞が通常の上皮組織に認められる細胞シートを形成しないにも関わらず、髄質の一部の胸腺上皮細胞のみがタイトジャンクション(TJ)を形成するクローディン(Cld)を発現することを明らかにしてきた。今回、CldをFACSにて標識する実験系を確立し、Cld陽性胸腺上皮細胞における遺伝子発現を検討した。その結果、これらの細胞は成熟胸腺において補助刺激分子やClassIIおよび末梢自己抗原の胸腺内における発現制御に関与するAuto immune regulator(Aire)遺伝子を高発現し、末梢自己抗原の免疫寛容の成立に重要な役割を果たす上皮細胞であることが明らかになった。さらに、このCld陽性胸腺髄質上皮細胞は、胸腺髄質形成の異常と自己免疫を呈するnik mutantマウス及びTRAF6欠損マウスにおいて消失していることから、これらのシグナル依存性に発生することが示された。現在、この特殊に機能分化した胸腺上皮細胞に発現するクローディンの機能について解析を行っている。
・Aire陽性細胞の発生起源に関する検討
自己免疫寛容の成立に関与するクローディン陽性胸腺上皮細胞の発生メカニズムを明らかにするために、Cldの発現をマーカーとして胸腺発生過程を継時的に観察した。その結果、重層上皮層の組織形態をとる胸腺原基の最もアピカル側の細胞がすでにTJ構成因子を発現し、これらの細胞がリンパ球前駆細胞の侵入と共に胸腺原基内に島状に分散して胸腺髄質領域のコアを形成すること、またその後、補助刺激分子等の機能分子の発現を上昇させることが明らかになった。現在、各発生過程の胸腺から回収したCld陽性細胞の遺伝子発現の変化を継時的に検討することにより、髄質上皮細胞の機能分化に関与する遺伝子群の同定を進めている。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Rap 1 Signal Controls B Cell Receptor Repertoire and Generation of Self Reactive! B1a Cells2006

    • 著者名/発表者名
      Daisuke Ishida, Li Su, Akitoshi Tamura, Yoshinori Katayama, Yohei Kawai, Shu-Fang Wang, Masafumi Taniwaki, Yoko Hamazaki, Masakazu Hattori, Nagahiro Minato
    • 雑誌名

      Immunity (In press)

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Specific recruitment of SPA-1 to the immunological synapse : involvement of actin-bundling protein actinin.2004

    • 著者名/発表者名
      Harazaki M, Kawai Y, Su L, Hamazaki Y, Nakahata T, Minato N, Hattori M.
    • 雑誌名

      Immunol Lett 92(3)

      ページ: 221-226

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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