• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

初期感染防御におけるSOCSファミリー遺伝子群の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 16790288
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 免疫学
研究機関愛媛大学

研究代表者

松本 哲  愛媛大学, 医学部, 講師 (90363233)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2004年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードマクロファージ / リステリア菌 / 貪食 / サイトカイン / リステリアリシンO / リステリア / SOCS / Th1 / TLR
研究概要

マクロファージによる異物の貪食は、自然免疫系における感染防御の一翼を担っている。細胞内寄生性細菌の一つであるリステリア菌は、マクロファージに貪食されても、溶血素であるリステリアリシンO(LLO)等を産生して細胞質内へ脱出し増殖する。本研究では、細胞質内のリステリア菌に対するマクロファージの防御反応を解析するために、チオグリコレート誘導によって得られた腹腔滲出性マクロファージに、リステリア菌を感染させて遺伝子の発現をRT-PCRによって検出した。リステリア菌感染によって誘導される遺伝子と、細胞質内へと脱出できないLLO欠損リステリア菌感染によって誘導される遺伝子を比較した結果、SOCS3の誘導に関して差は認められなかったが、NO合成酵素であるiNOSの誘導に顕著な差が認められた。iNOSの誘導にはIFN-γが重要な働きをしていることが知られているが、IFN-γ受容体欠損マクロファージでも誘導が見られたことから、iNOS誘導に関与する因子の同定を試みた。
リステリア菌感染マクロファージの培養上清中にiNOSを誘導する物質が含まれていることから、LLOを欠いたリステリア菌で誘導できない遺伝子を検討した。1型インターフェロンがiNOSの誘導に重要であることを明らかにしたが、IFN単独刺激でのiNOS誘導は感染時に比較して低かった。次に遺伝子発現量は変わらないが、成熟型として細胞外に分泌される量の異なるIL-1に着目した。IL-1単独ではほとんどiNOS誘導は認められなかったが、IFNとの共刺激でiNOSの誘導が増強された。以上の結果から、リステリア菌感染マクロファージはIFNと成熟型IL-1を産生することで、iNOSの誘導を行っていることが明らかとなった。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書

URL: 

公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi