研究課題/領域番号 |
16790317
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
病態検査学
|
研究機関 | 国立がんセンター(研究所及び東病院臨床開発センター) (2005) 東京医科大学 (2004) |
研究代表者 |
藤井 清永 国立がんセンター(研究所及び東病院臨床開発センター), 生物学部, 主任研究官 (10278327)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
|
キーワード | プロテオーム / 多次元クロマトグラフィー / タンパク質 / プロテオミクス / 臨床応用 |
研究概要 |
本研究では、高度な分離・分析技術を集結した複合タンパク質群の一斉同定解析システムの汎用化とその臨床応用を目的とし、昨年度(平成16年度)には目標である多次元クロマトグラフィーを用いた全自動プロテオーム解析システムの構築を達成した。より高分解能に改良された本システム"多次元クロマトグラフィーを用いたプロテオーム解析システム"は、現有の質量分析を用いた高感度で安定した解析システム(低流速逆相一次元クロマトグラフィー・ナノエレクトロスプレーリニアイオントラップ型質量分析装置)に、二次元分離としてイオン交換クロマトグラフィーを利用したオンライン分画システムを導入し、ロボティクスによる全自動多次元分離分析を可能にした。最終年度である本年度(平成17年度)は本システムの有用性(クロマトグラフィー分離能、タンパク質の同定能力および効果、スループット)の評価に基づき、実際に本システムを用いた疾患関連タンパク質解析の基礎検討を試みた。肺腺がん患者および健常人の血しょうプロテオーム解析に適用したところ、それらの比較に基づき、疾患による血しょう含有タンパク質の差異を網羅的に見出すことができた。本研究結果は下記に挙げる研究成果のひとつとして誌上発表をおこなった。本システムは臨床検査診断に対してより多くのプロテオーム情報を提供する強力なツールであることが、本年度の検討により示唆された。今後、定量解析技術の導入に加え、インフォマティクスを利用したプロテオーム解析結果の評価により、疾患の理解はもとより、診断のためのバイオマーカの開発への貢献が期待される。本研究課題の成果をもとにさらに臨床応用研究を推進するつもりである。
|