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胃癌に対する低酸素環境対応型Photodynamic Therapyの開発

研究課題

研究課題/領域番号 16790398
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 消化器内科学
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

並木 禎尚  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (00338930)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードPhotodynamic Therapy / 低酸素 / 胃癌 / 治療抵抗性 / nitroimidazole
研究概要

近年、胃癌に対し、Photodynamic therapy (PDT)が行われている。PDTの成功には、(1)酸素、(2)光感受性物質、(3)励起光の腫瘍局所への効率の良い供給が不可欠である。しかし、腫瘍組織深部は低酸素であり、一重項酸素の産生は大幅に制限されPDTの効果は著しく減弱してしまう。一方、悪性腫瘍組織における、(1)急速な発育に基づく腫瘍血管の粗な構築による(リポソームなどの)高分子物質の腫瘍間質への漏出、(2)末梢リンパ管の未発達による漏出物質のドレナージ低下による腫瘍間質での貯留といった、特異的な性質を利用して腫瘍選択的なDrug delivery systemの開発が可能となる。今回、低酸素環境下photodynamic effectの改善を目的として、電子親和性の高い低酸素環境下毒性発揮物質である、nitroimidazole化合物を含有する光感受性リポソームである、‘低酸素環境対応型光感受性リポソーム'を作製した。ヒト胃癌細胞株皮下移植ヌードマウスにnitroimidazole化合物含有リポソーム(低酸素環境対応型)を投与後、治療波長のレーザ光を照射したところ、nitroimidazole化合物非含有リポソーム(低酸素環境非対応型)を有意に上回る抗腫瘍効果を発揮した。また、低酸素環境対応型リポソーム投与群では、腫瘍中心のネクローシス外周部における低酸素領域において、低酸素環境非対応型リポソーム投与群を有意に上回るアポトーシス誘導効果を発揮した。以上の結果より、nitroimidazole化合物を含有する光感受性リポソームの使用により、腫瘍深部の低酸素領域におけるphotodynamic effectの改善を認めた。結果の一部については、2005年度日本胃癌学会総会(札幌)にて発表を行った。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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