• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

血管内皮前駆細胞の増殖・分化における活性酸素の役割

研究課題

研究課題/領域番号 16790423
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 循環器内科学
研究機関琉球大学

研究代表者

石田 明夫  琉球大学, 医学部附属病院, 助手 (10343378)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード血管内皮前駆細胞 / 血管新生 / 活性酸素 / NADPHオキシダーゼ / 細胞分化
研究概要

骨髄由来単核球細胞移植による血管再生治療が本邦を中心として始まり,その有効性が報告された.我々は,骨髄細胞を採取せずに,G-CSF投与後に自家末梢血単核球細胞を移植する方法を用いて2003年2月より重症末梢動脈閉塞疾患を対象とした臨床研究を行い、その有効性を報告した.骨髄と異なり末梢血には血管内皮前駆細胞はほとんど含まれていないことが明らかにされている.しかし,我々は成人末梢血単核球を分離・長期培養していく過程で、血管内皮前駆細胞(EPC)とは明らかに異なり、形態学的に成熟血管内皮細胞に類似した増殖活性の高い細胞(outgrowth endothelial cell)が出現してくることを見いだした.そこでEPC,OEC、ヒト臍帯血静脈由来内皮細胞(HUVEC)の3種類の細胞における活性酸素産生酵素NADPHオキシダーゼコンポーネントの発現を比較検討して以下のような結果を得た.
1.EPCでは,貪食細胞系NADPHコンポーネント(Nox2,p22phox,p47phox)が強く発現してるが、Nox4の発現は弱かった.OECとHUVECでは,Nox4はEPCよりも強く発現していたが、Nox2、p22phox、p47phoxの発現は低下していた.また,EPCではNox4,p22は細胞質に発現していたが、OECでは主に核に発現が認められた.
2.活性酸素除去酵素MnSODの発現はOECやHUVECに比しEPCでは増加していた.
3.NADPHオキシダーゼ阻害薬DPIによりEPCの生存細胞数が減少した.
以上からEPCとOEC,HUVECにおけるNADPHオキシダーゼコンポーネントの発現パターンは異なり、NADPHオキシダーゼがEPCの細胞生存に重要である可能性が示唆された.

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Autologous peripheral blood mononuclear cell implantation for patients with peripheral arterial disease improves limb ischemia2005

    • 著者名/発表者名
      Akio Ishida, Yusuke Ohya et al.
    • 雑誌名

      Circ.J 69

      ページ: 1260-1265

    • NAID

      110002703877

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

URL: 

公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi