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骨髄幹細胞を用いた心筋梗塞治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16790434
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 循環器内科学
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

藤田 淳  慶應大, 医学部, 助手 (10306706)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワード骨髄幹細胞 / 造血幹細胞 / 間葉系幹細胞 / 心筋梗塞
研究概要

心筋梗塞後に心筋細胞へ分化する骨髄由来幹細胞の性質を確認するため、各種の細胞を選別し骨髄移植した。まず最初に造血幹細胞由来であるか否かを確認するためにGFPトランスジェニックマウスから1個の造血幹細胞をFACSで単離し、レシピエントマウスに致死量の放射線を照射し骨髄移植を行った。また、全骨髄細胞を移植した群も用いた。ドナー細胞の生着率を確認後に骨髄移植後2ヶ月の時点で心筋梗塞モデルを作成し、G-CSFを投与した。灌流固定後に心臓を取り出して凍結切片を作成し、病理組織学的解析を行った。GFPによる骨髄細胞由来の心筋細胞を同定するとともに各種心筋特異的転写因子をin situ hybridizationで同定し心筋細胞への分化を確認した。心筋梗塞後の慢性期において、骨髄細胞由来の心筋細胞の有無を確認した。全骨髄細胞移植群ではGFP陽性の骨髄由来の心筋細胞を多数認めたが、造血幹細胞からの心筋細胞への分化は認められなかった。
次に間葉系幹細胞由来の心筋細胞(CMG細胞)にGFPをマーカーとして遺伝子導入することによって、移植の際にホストの細胞と区別することを可能とした。CMG細胞を骨髄移植することによって、骨髄中の間葉系幹細胞が梗塞巣へ動員されかつ分化することを確認した。間葉系幹細胞は、尾静脈からの注入では肺でトラップされてしまうため、マウスの骨髄に直接CMG細胞を骨髄移植した。造血幹細胞は、GFPでマーキングされていない細胞を移植した。骨髄移植後2ヶ月の慢性期に心筋梗塞を作成し、G-CSFを投与した。2ヶ月後に心臓を摘出し、骨髄も摘出して間葉系幹細胞が骨髄に正着していることを確認した。レーザー顕微鏡を用いてCMG細胞のin vivoにおける心筋への分化能を確認した。これらの結果から、心筋梗塞後における骨髄細胞由来の心筋細胞は造血幹細胞由来ではなく、間葉系幹細胞由来であると考えられた。

報告書

(1件)
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Purified cardiomyocytes from bone marrow mesenchymal stem cells produce stable intracardiac grafts in mice.2005

    • 著者名/発表者名
      Hattan N, Kawaguchi H, Ando K, Kuwabatra E, Fujita J, et al.
    • 雑誌名

      Cardiovascular Research 65(2)

      ページ: 334-344

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Nonhematopoietic mesenchymal stem cells can be mobilized and differentiate into cardiomyocytes after myocardial infarction2004

    • 著者名/発表者名
      Hiroshi Kawada, Jun Fujita, et al.(equal contribution)
    • 雑誌名

      Blood 104(12)

      ページ: 3581-3587

    • NAID

      120006709073

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

URL: 

公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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