研究課題/領域番号 |
16790442
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | (財)東京都医学研究機構 |
研究代表者 |
神山 邦子 (財)東京都医学研究機構, 東京都神経科学総合研究所, 研究員 (80301795)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | C蛋白 / 自己免疫性心筋炎 / 拡張型心筋症 / 遺伝子治療 |
研究概要 |
本研究の目的は、自己免疫性心筋炎・拡張型心筋症の新たな動物モデルを用いて病態を詳細に解析し、発症に最も関連する因子を同定することである。更に、その因子を中和することにより、疾患の進行を抑制することを目指す。この目的を達成するために、1)よりヒト疾患に類似した動物モデルの作製、2)心筋炎・拡張型心筋症の発症及び進行と相関して推移する生理活性物質の同定、3)心筋炎・拡張型心筋症の発症や進行に関与する生理活性物質を標的とした特異免疫療法の開発、の3点に重点を置き研究を進めた。 心筋C蛋白の組換え蛋白をラットに免疫することにより、重症の自己免疫性心筋炎を誘発し、更に拡張型心筋症へ移行する動物モデルを作製した。病態進行と相関するサイトカイン・ケモカインについて定量解析し、MCP-1、IP-10、TNF-αが拡張型心筋症への移行期に上昇するという知見を得た。このうち、ケモカイン受容体(MCP-1に対するCCR2、IP-10に対するCXCR3)分子をコードする遺伝子を非ウイルス性哺乳類ベクターに組込み(擬似遺伝子ベクター)、C蛋白免疫後のラットに筋注投与すると、顕著に心筋炎を軽症化することが示された。以上の知見から、ヒト疾患においても、これらの分子を標的とする特異免疫療法が有効であると期待される。 又、近年、基底膜破壊能を有するマトリクス・メタロプロテアーゼ(MMP)が、種々の自己免疫性疾患の発症機序において重要であることが示唆され、注目されている。ラット心筋炎における各進行時期の心筋組織上でMMP活性を測定した結果、発症期に著しく上昇することが示された。今後、疾患早期のMMP阻害剤投与による心筋炎治療についても、検討を進めていく予定である。
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