研究課題/領域番号 |
16790444
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
木村 雄一郎 東北大学, 病院, 助手 (30361190)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | SP-A / SP-D / 免疫染色 / 間質性肺炎 / TTF-1 / 免疫染色法 / 慢性期における肺の修復や再生 |
研究概要 |
Surfactant protein(SP)は、ヒト胎児の気道や肺において、初期には気道上皮細胞で発現し、後期には主にII型肺胞上皮細胞で発現する重要な調節する因子であることは知られている。平成16年度科学研究費補助金実績報告書にてIPFを含めた間質性肺炎において、SP-A及びthyroid transcription factor-1(TTF-1)は腫大したII型肺胞上皮細胞で発現しており、相互作用の可能性から新しいpathwayの解明が期待されることを報告した。本年度は、特発性肺線維症(IPF)を含む間質性肺炎の血清で上昇し、活動性や予後の評価マーカーとして、臨床で汎用されているSP-AとSP-Dについて、組織学的に比較検討した。対象は、間質性肺炎の急性期であるびまん性肺胞傷害2例(DAD)と慢性期である特発性肺線維症3例、膠原病関連間質性肺炎(CVD-IP)2例、器質化肺炎(OP)2例、閉塞性細気管支炎(BO)2例。方法はSP-A及びSP-Dについて、ストレプトアビジン-ビオチン増幅法を用いて免疫染色法を施行した。結果は、IPFを含む間質性肺炎においてSP-A及びSP-Dの発現は、明らかな分布の差はみられなかったが、いずれも腫大したII型肺胞上皮細胞でみられた。つまり腫大したII型肺胞上皮細胞からのSP-A及びSP-Dの産生能が増加し、肺胞毛細血管を介して血中へ移行することが示唆された。
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