研究課題
若手研究(B)
IgA腎症類似の腎病変を呈し、若年より均一に高IgA血症を呈する純系HIGAマウスのIgA産生増強とTGFs発現惹起による腎硬化病変進行とが遺伝的に同期しているのか、また腎に沈着して本例特有の病変をもたらすIgA高産生と多量体IgA形成誘導とは同一の遺伝子で支配されているのか等を解明すべく、これら形質の遺伝子座の検索を行った。その結果として高IgA血症形質を規定する2個の有意なlocusと1個の推測しうるlocusをそれぞれ第2(LOD:5.01)、第4(LOD:4.45)、第1(LOD:4.40)染色体にそれぞれみとめた。また、糸球体IgA沈着を規定する遺伝子座としては第15染色体上にLOD:4.40の部位をみとめた。この位置は高IgA血症の位置とは全く異なっていた。一方、244のF2マウスに於いて、この形質同士の相関を調べたところ、弱い相関が見られた。これらから、HIGAマウスに於いては、高IgA血症とIgA糸球体沈着とは遺伝的には弱い連動が認められるが、IgA腎症病変進行のためには、他の免疫学的背景の関与が示唆された(Nogaki, F, Tahara S., Muso E et al. KI 2005)。そこで、今後これらの遺伝的背景と外的免疫修飾との関連を検討するべく、IgA腎症の活動型病変に関与するTh1誘導やこれに関するIFNγ発現、非発現の腎病変への影響を検討する実験を行っていくこととし、一部を開始した。
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