研究課題/領域番号 |
16790508
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
代謝学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
長嶋 一昭 京都大学, 医学研究科, 助手 (40324628)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | in silico / 膵島細胞 / モデル化 |
研究概要 |
本年度は、in silico膵島細胞機能調節モデルの構築に関連して、様々な薬剤(治療薬)の膵島細胞機能に与える影響に関して並列的に検討した。その中で、日常の糖尿病治療で広く用いられているインスリン分泌促進薬に関して、膵β細胞に及ぼす影響に関して3種類の代表的インスリン分泌促進薬を用いて、膵β細胞KATPチャネル機能への影響、VDCC機能への影響、インスリン含有量およびインスリンプロモータ活性などに及ぼす影響を各薬剤で並列検討を行った(Diabetes Res Clin Pract.2007(in press))。さらにニューキノロン系抗生剤の1つであるガチフロキサシンに関して、同様に、膵島細胞を用いた分泌実験、膵β細胞MTPチャネル機能への影響、VDCCへの影響、インスリン含有量およびインスリンプロモータ活性などに及ぼす影響を検討し、同剤による副作用である高血糖と低血糖の発現メカニズムを明らかにした(Eur J Pharmacol;553:67-72,2006)。更に平成17年度までの実験経過を踏まえて、異種及び同種膵島細胞間(β細胞-β細胞間、β細胞-α細胞間)の電気伝導度を、細胞の隣接性を保持した状態(膵島叉は膵島細胞集団状態)および細胞を分散させ単一細胞にした状態で、ダブルパッチクランプシステムを用いて計測し、データの集積を行った。また、インスリン分泌促進薬刺激による膜電位変化の測定を、上記同様、細胞の隣接性を保持した状態および単一細胞にした状態で、膜電位をホールセル記録法にて測定し、両者を比較・検討した。現在、上記蓄積データを用いて、膵島細胞内の同種および異種細胞間のインスリン分泌に係わる相互作用を検討・解析中である。
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