研究課題/領域番号 |
16790524
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内分泌学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
松田 守弘 大阪大学, 生命機能研究科, 特任研究員 (00362591)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2004年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 骨格筋 / Musclin / インスリン / musclin / リコンビナント蛋白 / 抗体 / C2C12細胞 |
研究概要 |
平成16年度の研究により、培養細胞を用いた解析で、特に筋肉細胞、肝細胞に対してMusclinのインスリン抵抗性惹起作用が推察された。本年度では、マウスに過剰発現したらどのような作用を発揮するのか検討した。さらに、Musclin受容体の同定を目指して研究を進めた。 (1).過剰発現アデノウィルスの作成 Musclinを過剰発現するアデノウィルスを作成した。これをC57BL/6Jマウスに感染させ、糖・脂質代謝に及ぼす影響を検討した。Musclinをアデノウィルスにより過剰発現させると、軽度の摂食量の減少および体重減少が認められ、空腹時血糖値はむしろ低下した。一方、インスリン値、血清脂質などには有意な変化は認められなかった。摂食量に影響しない程度のウィルス量をマウスに投与し、糖負荷テストによりインスリン感受性への影響を調べた。その結果、糖負荷テストで、Musclinアデノウィルス感染Musclin過剰発現マウスでは、耐糖能の悪化が認められた。これは、筋肉、肝臓に対してMusclinのインスリン抵抗性惹起作用によるものと考えられた。 (2).受容体スクリーニング 標的臓器のcDNA libraryを発現プラスミドにサブクローニングし、COS7細胞に感染させ、125IラベルしたMusclin蛋白との結合の増強される細胞のスクリーニングを行った。Musclinと結合する細胞を含むサブプールが確認され、受容体の存在が示唆された。一方、Musclinのアミノ酸一次構造の類似性から、Musclinと結合する膜蛋白を見出した。本膜蛋白がMusclin受容体の可能性があると思われる。
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