研究課題/領域番号 |
16790551
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
膠原病・アレルギー・感染症内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
神田 浩子 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (00345208)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2004年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 制御性T細胞 / CD25+CD4+T細胞 / Foxp3 / MRL / lprマウス / IL-12 / 抗原提示細胞 |
研究概要 |
制御性T細胞であるCD25+CD4+T細胞の発生・分化・抑制をつかさどる転写因子は、Fox (forhead box)ファミリーに属するFOXP3(マウスではFoxp3)であることが2003年報告された。2005年、我々はCD25+CD4+T細胞の新たな作用として、抗原提示細胞からのIL-12の産生を抑制すること、抗原提示細胞上のB7分子(CD80とCD86)の発現を抑制することを報告した。またCD25+CD4+T細胞は以前からアナジーな細胞であると報告されていたにもかかわらず、CD25-CD4+T細胞存在下において、抗CD3抗体刺激では増殖し、抗IL-2抗体ではその増殖が抑制された。このことから、制御性T細胞は、感染抗原が侵入すると他のT細胞から分泌されるIL-2により増殖可能になり、強い抑制能を獲得するというネガティブフィードバックの一端を担っていることを提示した。現在、in vitroにおける制御性T細胞の異なるサイトカインに対する影響を検討している。 そして、このような免疫抑制作用をもつ制御性T細胞が、免疫異常を本態とする全身性エリテマトーデスに有効かどうか、MRL/lprマウス(全身性エリテマトーデスモデルマウス)を用い、試みている。まず、Foxp3をレトロウイルスベクターに組み込み、パッケージング細胞にて感染性ウイルスを産生させる。しかしこの時点で、効率が悪かったため、効率を上げるべくいろいろと条件を変え、実験を行った。そして効率が40%程度とやや改善したため、それをCD4+T細胞へ導入し、制御性T細胞へ転換させ、MRL/lprマウスに腹腔内投与した。12週のMRL/lprマウスに投与する実験を行っており、現在進行形である。
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