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遺伝子治療を併用した造血幹細胞移植における治療効果判定方法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16790567
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関筑波大学

研究代表者

清水 崇史  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (00338782)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード遺伝子治療 / ドナーリンパ球輸注
研究概要

造血幹細胞移植後に遺伝子導入リンパ球を輸注した患者の免疫能の再建過程を評価するため、末梢血液よりリンパ球を分離し、(1)表面抗原抗体で各種リンパ球の亜分画の定量、(2)トリチウムサイミジンを用いたリンパ球幼若化反応(同種抗原、カンジダ抗原、水痘抗原、サイトメガロウイルス抗原)、(3)サイトメガロウイルス、EBウイルスに対するMHCテトラマー解析、(4)臨床的な抗ウイルス免疫回復効果判定にCMV、EBV、HHV-6、アデノウイルスの定量法(リアルタイムPCR法)など、これら免疫学的回復の評価の方法論の再確認を行い、安定した検査システムを確立できた。
平成16年12月に筑波大学では「同種造血幹細胞移植後の再発白血病に対するHSV-TK遺伝子導入ドナーTリンパ球を用いたドナーリンパ球輸注療法(TK-DLT)の臨床研究」による遺伝子治療1例目を経験し、その後平成18年3月までに4例の患者に対し遺伝子治療を行った。そこから得られる臨床データおよび臨床検体をもとに、HSV-TK遺伝子を導入したリンパ球の機能評価を上記の方法で検討した。テトラマー解析は2例のドナーHLAが特殊であったため施行できなかった。また、2例が遺伝子治療後早期に再発してしまったため、ドナーリンパ球輸注後の免疫能の回復は確認できなかった。解析が可能であった2症例では経時的に上記検査を行うことは可能であり、遺伝子導入リンパ球輸注後も、表面抗原解析では通常のリンパ球と同等の免疫能を有していることが確認できた。
本研究が対象とする「白血病の再発予防・ウイルス感染発症予防を目的として遺伝子導入リンパ球輸注とHLA不適合造血幹細胞移植を併用する遺伝子治療臨床研究」は、現時点で対象患者がなく、予防的なドナーリンパ球輸注による免疫学的回復の評価はできなかったが、その解析システムを確立することができた。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 遺伝子治療の応用 同種造血幹細胞移植におけるGVHD制御への挑戦2005

    • 著者名/発表者名
      福島 敬
    • 雑誌名

      日本小児血液学会誌 19

      ページ: 101-108

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [図書] 白血病の基礎と臨床 自家・同種CD34陽性細胞移植2004

    • 著者名/発表者名
      大野竜三, 宮脇修一(編)
    • 総ページ数
      557
    • 出版者
      医薬ジャーナル社
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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