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分子遺伝学的解析によるX連鎖高IgM症候群の重症度評価

研究課題

研究課題/領域番号 16790571
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関信州大学

研究代表者

小林 法元  信州大, 医学部附属病院, 助手 (00362129)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードX連鎖高IgM症候群 / 免疫グロブリン / B細胞 / 樹状細胞 / CD40リガンド
研究概要

X連鎖高IgM症候群(XHIM)の責任遺伝子はX染色体短腕のCD40リガンド(CD40L)遺伝子である。治療として早期の造血幹細胞移植が推奨されていが、XHIMの一部に致死的な感染を認めない軽症例が存在し、移植の適応において問題となる。重症度の異なるXHIMの変異CD40L機能を解析した。患者は、免疫グロブリン補充療法が必要な1例(Pt1)、治療が不要な1例(Pt2)および移植が行われた1例(Pt3)を選択した。変異CD40Lの機能を解析するため、それぞれの変異CD40Lを発現したtransfectantを作成した。Transfectantは、フローサイトメーターでもっとも発現しているものを選択したが、Pt2およびPt3の発現は、抗CD40L polyclonal抗体を用いてもわずかだった。そのため、遺伝子の移入を健常人と患者で同程度のmRNAの発現により証明した。また、western blottingでは、健常人とPt1はほぼ同程度のCD40L蛋白の発現が認められた。Pt2およびPt3でも弱いが同じ大きさのCD40L蛋白の発現を確認した。免疫グロブリン産生に対する作用では、IL-10存在下で、正常transfectantのみが多量のIgG、IgA、IgMを産生したが、3患者の変異trasfectantは、産生を増強しなかった。B細胞の活性化に対する影響では、すべてのtrasfectantにおいてB細胞上のCD80の発現に明らかな差はなかった。CD86の発現は、正常のみ増強作用を認めた。B細胞の増殖に対する作用については、正常transfectantでは、投与量に依存したB細胞の増殖作用を認めた。しかし、変異transfectantは、B細胞増殖に対する増強効果が無かった。単球由来未熟樹状細胞のIL-6産生に対する作用も、正常trasfectantのみIL-6を産生する傾向があった。今回の実験系ではB細胞への作用に関して重症度の差を説明できなかった。今後、樹状細胞や単球のIL-12などのサイトカイン産生に対する作用を解析する。

報告書

(1件)
  • 2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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