研究課題/領域番号 |
16790592
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
東海林 宏道 順天堂大, 医学部, 助手 (30365621)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2004年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 抗酸化作用 / 母乳 / heat shock protein / スペルミン |
研究概要 |
【目的】Heat shock protein(HSP)は様々なストレスにより産生が誘導され、細胞を保護する機能を担っており、抗酸化作用を有するとされる。我々は過去の本学会において、母乳もしくは母乳中の生理活性物質の一つであるポリアミン(スペルミン:SPM)が消化管上皮において抗酸化作用を発揮していることを報告した。今回、母乳やSPMの持つ抗酸化作用の機序にHSPの誘導が関与しているとの仮説に基づき、消化管上皮細胞がHSPを産生し抗酸化作用を発揮するか、さらに母乳もしくはSPMによる前処理によって細胞内にHSPの一つであるHSP72が誘導されるか否かを培養細胞を用いて検討した。 【方法】(実験1)ラット小腸上皮由来IEC-6細胞をconfluentまで培養後、day4にheat shock(43℃、60分)処理を施し、day5に0.25mMの過酸化水素を30分間作用させ、生存細胞の割合をneutral red uptake法により評価した。(実験2)day4にheat shock処理、もしくは無血清培地+母乳(100倍希釈除脂肪処理)及び5μM SPMで24時間前処理をしたIEC-6綱胞内のHSP72発現の有無をWestern Blot法にて検討した。 【結果】(実験1)Heat shock処理を施したIEC-6細胞(69.0%)では無処理の対照(47.0%)に比べ過酸化水素負荷後の生存細胞が有意に多かった。(実験2)Heat shock処理をしたIEC-6細胞にHSP72の発現を認めたが、母乳または5μM SPMによる前処理では細胞内にHSP72の発現を認めなかった。 【結語】Heat shockによりIEC-6細胞内にHSP72が誘導され、抗酸化作用を発揮することが示唆された。しかし、母乳やSPMが消化管上皮細胞においてHSP72を誘導するという事実は確認できなかった。
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