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胎児遺伝子治療の方法論確立のための基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16790606
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 胎児・新生児医学
研究機関筑波大学

研究代表者

藤木 豊  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (90344887)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード遺伝子治療 / 胎児治療 / 子宮内移植 / 骨髄移植 / サル / 胎児遺伝子治療 / 胎児 / 妊娠
研究概要

【結果】
(1)カニクイサル胎仔(妊娠期間163日)を用い、細胞の胎仔への移植手技や胎仔解析手技、サル細胞への遺伝子導入手法を検討する基礎実験を施行した。(2)ヒト臍帯血CD34^+細胞3.5x10^6個を妊娠43日のサル胎仔腹腔内に移植した。出生仔のFACSおよびPCRによる解析でヒト由来細胞は同定されなかった。(3)ヒトALL患者有核血球4.2x10^7個を妊娠43日の胎仔へ腹腔内移植した。妊娠114日の胎仔血と生後の新生仔血の解析を施行したが、ヒト細胞は同定されなかった。(4)ヒト臍帯血CD34^+細胞にGFP遺伝子を導入し、1.6x10^6個を妊娠45日の胎仔腹腔内へ移植、妊娠126日に胎仔血を解析し、ヒト細胞は同定できなかった。本胎仔はその後子宮内死亡した。(5)妊娠114日のサル胎仔血を採取しリンパ球にGFP遺伝子を導入、2.7x10^7個を妊娠123日の同サル臍帯血管内に移植した。出生仔からGFPは検出されなかった。(6)妊娠131日のサル胎仔血を採取しリンパ球にGFP遺伝子を導入、1.0x10^5個を妊娠143日の同サル臍帯血中に移植した。出生仔からGFPは検出されなかった。(7)ヒト骨髄CD34^+細胞5x10^6個を妊娠125日、胎仔の臍帯血管に移植、同ヒト骨髄由来リンパ球にBCL-X遺伝子を導入後、これを同胎仔に妊娠135日に3x10^7個、妊娠145日に4x10^6個追加移植した。生後ヒト細胞は同定できなかった。(8)胎仔の父サル骨髄から有核血球4x10^7個を回収し、妊娠156日のメス胎仔に移植、新生仔では父サル由来SRY遺伝子は検出されなかった。
【考察】
本研究の結果、移植細胞の定着は得られず、また治療遺伝子導入についても不成功であった。レシピエント骨髄中に移植細胞の居場所(niche)が確保されなかったことが一因と考察され、母獣または胎仔に何らかの前処置が必要と考えた。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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