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悪性黒色腫細胞の血管内皮細胞上における動態と転移能における細胞接着因子の役割

研究課題

研究課題/領域番号 16790624
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 皮膚科学
研究機関東京大学

研究代表者

前川 武雄  東大, 医学部附属病院, 助手 (20332603)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード悪性黒色腫 / セレクチン / 細胞接着因子 / インテグリン / beta7 integrin
研究概要

セレクチンなどの細胞接着因子は悪性黒色腫等の腫瘍細胞の転移や、腫瘍免疫に関わる血球細胞を病変部異に誘導するのに関与することが想定されている。本年は腫瘍免疫に関わるという意味で血球細胞側の細胞接着因子に関する検討を主に進めた。我々は血球の移動に密接に関わるL-selectin及びbeta7 integrinを欠損したマウスを用いて、B16悪性黒色腫細胞を皮下に注射する実験を行った。L-selectin及びbeta7 integrinを欠損したマウスではコントロール群と比較して腫瘍の成長が促進された。この要因として、L-selectinに関しては腫瘍細胞周辺への細胞浸潤への関与や、腫瘍抗原の提示において所属リンパ節におけるナイーブT若しくはB細胞の動員に関与することが考えられ、beta7 integrinに関しては主として腫瘍細胞周辺への細胞浸潤への関与が考えられた。皮膚における腫瘍細胞に対する免疫にはdendritic epidermal T cell (DETC)が重要であることが知られている。この細胞にはbeta7 integrin及びalphaE integrinが発現しており、これらの接着因子がDETCの皮膚における維持に重要と考えられていた。ところがbeta7 integrinが欠損したマウスではDETCの数の有意な減少は見られず、また表皮におけるクラスII陽性細胞数にも有意な減少は見られなかった。以上より、beta7 integrin欠損マウスにおける腫瘍の成長促進には他の細胞の寄与が考えられた。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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