研究課題/領域番号 |
16790644
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
中西 元 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (80314673)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 乾癬 / Glis1 / Keratinocyte / GLI |
研究概要 |
1.皮膚疾患におけるGlis1の発現 前年度作成した抗体を用いて正常皮膚、尋常性乾癬、有棘細胞癌、基底細胞癌などにおけるGlis1の発現を検討した。尋常性乾癬の表皮の顆粒層付近ではGlis1の発現はみられたが、正常皮膚の表皮では発現はみられなかった。基底細胞癌では発現がみられなかったが、有棘細胞癌の一部では発現がみられた。Western Blotでは、同じ抗体を用いて、TPA添加による培養皮膚角化細胞のGlis1発現が増強することが確認できた。 2.Glis1ノックアウトマウスを用いた解析 当初予想していたようなTPA塗布による表皮の反応性についてはGlis1ノックアウトマウスとWild typeのマウスとに異なる点はなかった。次に、創傷治癒に関して、Glis1ノックアウトマウスとWild typeのマウスとについて検討し、Glis1ノックアウトマウスにおいて創傷治癒の遅延が起こっている可能性が示唆された。 3.Jagged1の発現 昨年、Glis1高発現細胞を用いてcDNA microarrayを行った結果より、NotchリガンドがあるJagged1がGlis1の発現と関連がある可能性が明らかになり、尋常性乾癬の皮膚等でJagged1の発現を解析した。さらに、Jagged1の発現を、培養表皮角化細胞、三次元培養皮膚、ヒトの正常あるいは疾患の皮膚などで確認し、Glis1の発現との関連性について検討した。 4.Glis1タンパクの細胞内動態 抗Glis1抗体を用いた実験によって、今までのTagに対する抗体を用いたGlis1の細胞内分布とは異なった結果が得られ、細胞内に分布するnativeのGlis1タンパクの動態と人工的に発現させたGlis1タンパクとの相違が明らかになった。
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