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DS-Nhマウスを用いたNarrow bandUVB照射のTh2型T細胞への影響

研究課題

研究課題/領域番号 16790656
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 皮膚科学
研究機関北里大学

研究代表者

前島 英樹  北里大学, 医学部, 助手 (50296456)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードDS-Nhマウス / アトピー性皮膚炎 / 紫外線照射 / Narrow band UVB / 黄色ブドウ球菌 / Ncマウス / Narrow band UVB照射療法 / Th2 / IgE
研究概要

Narrow-band UVB (NBUVB)照射は難治性アトピー性皮膚炎患者の治療として有用である。DS-Nhマウスは黄色ブドウ球菌の感染により湿疹を発症するアトピー性皮膚炎のモデルマウスとされている。平成16年度、17年度はNCマウスを用いてNBUVE照射を行ったが照射の効果はみられなかった。今年度は、塩野義研究所よりDS-Nhマウスを入手しNBUVE照射実験を行った。6週齢のマウスよりNBYVB照射を開始した。紫外線照射量はNCマウスに照射した実験より0.38J/cm^2とし、週5回照射を行った。DS-Nhマウス20匹を黄色ブドウ球菌のspecific pathogen free (SPF)の照射群、SPFにNBUVB照射を行った照射群、黄色ぶどう球菌を付着させNBUVBを最初から照射した照射群に分けて検討した。黄色ブドウ球菌が感染したマウスでは明らかに8週後に頚部、顔面に湿疹病変を発症した。そうは、紅斑、浮腫、びらん、苔癬化からなる15点満点のアトピー性皮膚炎スコア(DS-Nhマウス対象のスコア)では、SPI群ではスコアが1に対して感染群では3.8と有意に増加を認め、表皮の黄色ブドウ球菌数と血清IgE値、黄色ブドウ球菌性毒素(SEB)特異血清IgE値も有意に感染群が増加した。また照射開始10週では感染群と感染させたマウスにNBUVBを照射した群ではスコアの差(3.8対4.6)であったが照射開始20週では11.4対6.6と有意に照射群においてスコアが低く、血清はIgE値とSEB特異血清IgE値を低くかった。しかし湿疹病変のブドウ球菌数では両者間に差はみられなかった。さらに、黄色ブドウ球菌を感染させたマウスで皮膚炎発症後にNBUVBを照射したところ、照射開始5週間後には有意にスコアの改善(特にそうは行動の減少)を認めた(照射前11.6照射後5.6)しかし黄色ブドウ球菌数には変化がみられなかった。実験終了後、NBUVBを照射した群では感染群と比較して生検組織が明らかに浸潤しているリンパ球の減少を湿疹の改善がみられた。NBUVB照射がNCマウスに対して皮膚炎の発症予防効果はないがDS-Nhマウスに対しては湿疹を惹起する黄色ブドウ球菌の数を減少によってではなく、そうは行動の抑制(〓痒)により湿疹の発症予防を抑える制する効果があると考えられる。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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