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神経線維腫症1に発生した神経線維腫における悪性転化因子の検討

研究課題

研究課題/領域番号 16790664
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 皮膚科学
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

谷戸 克己  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (90277054)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード神経線維腫症1 / 悪性末梢神経鞘腫瘍 / びまん性神経線維腫 / 免疫組織化学染色 / 遺伝子変異検出
研究概要

前年度に手術を行った神経線維腫症1患者に発生したびまん性神経線維腫(以下DPN)1例、悪性末梢神経鞘腫瘍(以下MPNST)1例より採取し凍結保存していた腫瘍検体に、平成17年に手術を行ったDPN9例、MPNST3例より採取した腫瘍検体を加えたDPN 10例とMPNST4例の腫瘍検体を、半割した後にDNA抽出を行った。また腫瘍DNAに対するコントロールとして,全例で同一患者の血液検体からDNAを抽出した。半割した残りの腫瘍検体から病理標本を作成し、H&E染色を行い適切な組織が含まれていることを確認した。
前年度に得られた当科実験室の冷凍庫に凍結保存されていたDPN6例とMPNST5例の腫瘍DNAより、同一患者の末梢血白血球分画よりDNAが得られなかったDPN2例、MPNST4例を除外し、今年度の検体と合わせたDPN13例,MPNST5例を対象として実験を行った。
各種免疫組織化学染色:DPNと比較してMPNSTでは抗S-100抗体,CD34,p16,p27が陰性化し,p53,Mib-1,TopoIIは陽性化する傾向がみられた。
遺伝子変異検索:NF1遺伝子では、LOHはDPNでは2例(15%)、MPNSTで1例(20%)認められ、欠失・挿入などの遺伝子変異を9例(50%)で認めた。TP53遺伝子ではExon5-8においてDPNでは全例で変異を認めなかったが、MPNSTでは2例(40%)でミスセンス変異を認めた。p16^<INK4A>遺伝子においてもDPNでは全例で変異を認めなかったが、MPNSTでは4例(80%)で変異を認めた。
MPNSTは免疫組織化学染色ではp53の陽性化、p16の陰性化がみられるが、遺伝子変異検索ではTP53遺伝子に比べてp16^<INK4A>遺伝子の変異検出率が高く、腫瘍の悪性化にp16^<INK4A>遺伝子がより重要な働きをしているものと推測された。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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